【北京=共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は19日、朝鮮労働党中央軍事委員会の拡大会議と非公開会議が18日に平壌で開かれ、金正恩党委員長が指導したと報じた。非公開会議では「戦争抑止力」の強化について議論し、「重要軍需生産計画指標」が承認された。金氏は関連の命令書に署名した。核・ミサイル戦力の増強を進める可能性がある。
金正恩党委員長=ロイター
会議では「核」や米韓への直接の言及はなかった。党中央軍事委は6月23日の「予備会議」で、脱北者団体によるビラ散布を巡る韓国への報復として軍が提起した軍事行動計画の「保留」を決定した。報道は軍事行動計画に触れておらず、保留を維持。米韓の出方を見守る構えとみられる。
19日付の党機関紙、労働新聞は会議に出席した金氏の写真を1面に掲載した。朝鮮中央テレビも動画を放映した。
非公開会議では、朝鮮半島周辺の軍事情勢、重要部隊の戦略的任務や作戦動員態勢を点検した。朝鮮中央通信は、党中央軍事委が講じた軍事的措置は北朝鮮の将来を「頼もしい軍事力で保証する歴史的な決定になる」と強調した。拡大会議では軍指揮官らに対する指導強化や人事が扱われた。
金氏は5月下旬に開かれた前回の拡大会議で「国家核発展戦略」を討議し、米国の長期的な核の脅威に対処するため「核戦争抑止力」を一層強化すると表明していた。
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July 19, 2020 at 12:16PM
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抑止力強化へ「生産計画」 金正恩氏が党軍事委指導 - 日本経済新聞
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