2020年07月28日17時51分
東京―大阪間を約1時間で結ぶリニア中央新幹線計画が暗礁に乗り上げている。トンネル掘削が水資源へ与える影響を懸念する静岡県が建設工事に反対。品川―名古屋間の2027年開業というJR東海の建設計画は延期が不可避となった。
―リニア中央新幹線とは
超電導磁石を使って浮上走行する次世代の高速鉄道で、最高時速は500キロに達する。大災害が起きても東海道新幹線の代替輸送手段として日本の大動脈を維持する役割を担う。14年に着工した。
―どんな問題が起きているのか
標高3000メートル級の山々を東西方向に貫く南アルプストンネル掘削をめぐり、JR東海と静岡県が対立している。工事に伴い湧き水が大量に流出して県中部を流れる大井川の流量が減り、生活や経済活動に影響が及ぶと静岡側は懸念し、着工を認めていない。一方、トンネルの両端となる山梨、長野両県では工事が始まっている。
―歩み寄りの余地は
両者の議論は難航している。JR東海は、17年に工事着手に向けて進んだ話し合いが知事の反対で白紙に戻されたと主張。県は「(環境に関する)科学的データを(JRが)出し渋っている」と反論している。6月26日にJR東海の金子慎社長が川勝平太知事とのトップ会談に臨んだが、平行線のまま終わった。
―27年開業は無理なのか
JR東海は静岡のトンネル工事などに7年半程度かかると見積もり、今年6月中に準備工事に入らなければ27年の開業は難しいと説明していた。JR側の示したタイムリミットは既に過ぎており、開業遅延で総額9兆円に上る建設費用が膨らむのは必至。最速で37年を見込む大阪までの延伸も遅れる公算が大きく、沿線自治体が進める開発計画にも影響しそうだ。
―今後の見通しは
静岡県は、環境への影響や対策を議論する国土交通省の有識者会議に加え、県独自の専門部会での結論を踏まえて工事の可否を判断する考え。静岡工区での着工のめどが立ち次第、JR東海は新たな開業の目標時期を設定し、国交省に計画の変更届を提出する見通しだ。
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July 28, 2020 at 03:51PM
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リニア計画、なぜ暗礁に? 静岡県の環境懸念で工事遅れ―ニュースQ&A - 時事通信ニュース
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