Thursday, July 30, 2020

満員電車で感染リスクを下げるには? 新型コロナ対策チームリーダーに聞く(TOKYO FM+) - Yahoo!ニュース

高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「高橋みなみの『これから、何する?』」。7月21日(火)放送のコーナー「TOKYO FM新型コロナウイルス関連情報」のテーマは、「スーパーコンピュータ『富岳』を活用した新型コロナ感染対策の研究」について。番組の冒頭でフリーアナウンサーの高橋万里恵が、理化学研究所チームリーダーで神戸大学教授の坪倉誠さんに話を伺いました。

高橋:新型コロナウイルスの感染経路として、非常に小さくなった飛沫(=エアロゾル)による“空気感染”の可能性が示唆されています。そこで、“室内環境においてどのようにウイルスの飛沫が拡散するのか”を、スーパーコンピュータ「富岳」を使って研究を進めているのが理化学研究所の新型コロナ対策チームです。 昨日は「マスクの効果」や「オフィス内」の飛沫拡散のシミュレーションについてご紹介しました。この時間は、「満員電車の感染リスクとその対策」について伺います。 坪倉:山手線の通勤電車を想定し、定員160名のところ230人乗っている状態で、車内の空気がどのような状態か、窓を開けた状態と閉めた状態で、それぞれシミュレーションをおこないました。 まず混んでいる状態では、空気の質が悪くなります。一般のオフィスでは、1人あたり1時間で30立方メートルの新鮮な空気が供給されるように設計されています。これに対して電車のなかは、1人あたり1時間で7立方メートルしか空気が供給されません。ということは、当然エアロゾルに対する感染リスクは高まります。 一方、窓を4ヵ所、20cm程度開けることによって空気の供給量が23立方メートルぐらいになるので、ほぼオフィス並みの空気が確保できることがわかりました。つまり混雑時でも窓を開けることによって、エアロゾルによる感染リスクはかなり下げられることが今回のシミュレーションからわかりました。 あともう1つは、乗降ドアが30秒ほど開くことによって換気が進みます。山手線のように比較的頻繁に(駅で停車時に)ドアが開く電車は、なかなか乗降ドアが開かないような急行などに比べると、リスクは下がると言えると思います。 高橋:雨のなかで電車に乗っていると、どうしても窓を閉めざるを得ない状況になると思います。こうした場合の対策は、難しいのでしょうか? 坪倉:どうしても窓を開けることができない場合は、密を避けることが1番いい対策だと思います。電車の換気は、エアコンの性能によって大体決まってしまいます。外からの空気を取り入れる量は、エアコンから吹き出す量の30%くらいしか取ることができません。人の数が少なくなればなるほど1人あたり使える空気の量は増えるので、リスクはそれに応じて下がっていきます。 高橋:車内で立っている人と座っている人では、空気の流れは違うのでしょうか? 坪倉:頭の上のほうに換気口があるので、そちらのほうが新鮮な空気があるということと、窓を開けた場合も上から空気が換気されるので、そういった意味でも上のほうが新鮮な空気があってリスクは下がると思います。 高橋:混雑した車内では換気にムラができ、十分な換気ができない空間も発生するので、まずは過密状態を避けて、乗客との間に十分な“隙間”ができることが重要であるとのことでした。 (TOKYO FM「高橋みなみの『これから、何する?』」7月21日(火)放送より)

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