華道、茶道と並び、日本の三大遊芸と言われる香道。
香道の世界について、国文学研究資料館博士研究員で、「八王子香の会」会長でもある武居雅子さんに伺いました。
香道について教えてください
お花を楽しむのが華道、お茶を楽しむのが茶道のように、香りを楽しむのが香道です。
決められた作法のもと、香木(こうぼく)と呼ばれる木のかけらを間接熱で温め、くゆらせます。
その香りを頼りに、香木の種類を聞き(嗅ぎ)分けることを「聞香」といい、香道の楽しみ方の基本となります。
香木とは、倒れた木が、土壌や湿度、真菌類の影響を受けて、長い年月を掛けて樹脂化したもので、熱すると香気を発します。
東南アジアの湿地帯でしか産出されない大変貴重なもので、6種類に分類されます。
香木の種類
・伽羅(きゃら)
・羅国(らこく)
・真那賀(まなか)
・真那蛮(まなばん)
・佐曽羅(さそら)
・寸門多羅(そもんたら)
また、香木の持つ香りの特徴を「甘い・酸っぱい・辛い・苦い・塩辛い」という味覚で表現します。
嗅覚と記憶の中の香りのイメージを頼りに、香木の香りを味わい、楽しむのが聞香です。
具体的には、どのように楽しむのですか
まず、香をたきます。
灰が入った湯飲みほどの香炉に熱した炭団を埋め、作法に従い整えます。
火気が通る道(火窓)を開けたらその上に雲母の板(銀葉)を水平にのせ、その中央に香木をのせます。
香炉を手に持ち、鼻に近づけ、静かに香りを吸い、静かに吐く。
これを3回繰り返して香りを味わいます。
何種類かの香りをたき、その香りの種類と順番を聞き当てるゲームが「組香」です。
和歌や物語などの言葉を、香りの名前(香名)に取り入れるなど文学の世界と融合した遊び方があり、みやびで知的な遊戯と言えます。
作法が難しいというイメージがありますが
香道を極めるのであれば、作法や日本文学への知識も求められますが、純粋に香りを楽しんでいただきたいと思っています。
香を扱う店では、聞香体験などが催されていますし、「八王子香の会」でも定期的に香会を開催しています。
まずは古より楽しまれてきた香りの遊びを、体験してみてください。
武居雅子さん
書道、茶道の師範として活躍する傍ら、大学院で香道について研究。
『香道と文学―江戸中期の香道伝書による文学受容の研究』で、博士を取得。
現在、よみうりカルチャー八王子で『源氏物語と香』について開講
問い合わせは、同会のツイッター(@8oji_kou_no_kai)またはインスタグラム(8oji.kou_no_kai)から。
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December 16, 2019 at 03:06AM
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