Saturday, August 22, 2020

千畝少年立志像 母校の地で建立計画、寄付募る - 岐阜新聞

 第2次世界大戦中に「命のビザ」で多くのユダヤ難民を救った外交官、杉原千畝(ちうね)氏(1900~86年)が旧制中学卒業まで約10年間を過ごした名古屋市で、少年像を建立する計画が動き出している。今年のビザ発給80年に合わせて同市が進めるもので、来年3月の除幕を目指し、市民からふるさと納税などの形で寄付を募っている。

 建立が予定されているのは、12~17歳の時に通った旧制愛知県立第五中学(現在の瑞陵高校)の名残がある瑞穂ケ丘中学(名古屋市瑞穂区)。

 同中の正面玄関には、当時の皇太子(後の大正天皇)の視察に合わせて1910年ごろ整備された五中時代の車寄せや石階段が現存する。顕彰事業を進める名古屋市が調べたところ、最高学年の5年時に撮影された杉原氏の記念写真の足元にもモダンな曲線を描く車寄せが写り込んでいた。

 「発給80年、生誕120年の節目の年で、中学の誇り、財産にもなる」(市総合調整室)と市主導で玄関付近への像建立を目指す。卒業アルバムの顔写真などを基に、身長150センチ程度の全身像を制作する。作家は未定という。

 資金集めのため、今月3日から目的を定めたふるさと納税「ガバメントクラウドファンディング」と納付書の2通りで寄付の呼び掛けを始めた。河村たかし市長もチラシで「ぜひ寄付してちょうよ!」と訴える。すでに130万円以上が寄せられているという。

 瑞陵高卒業生でつくる「瑞陵会」事務局の森重統(しげのり)さん(70)は「志を持つ時期の中学生に像を見てもらうのは意味がある。私欲と理想のはざまで揺れる人間が、本来どう動くかを考えるきっかけにしてほしい」と期待する。

 加茂郡八百津町出身の杉原氏は税務署に勤めた父親の都合で転居を繰り返し、中津川市の中津尋常小学校などを経て、名古屋市の古渡尋常小(現平和小)に通学。五中卒業まで同市で過ごした。

 五中(22年に熱田中に改称)は45年の空襲で一部校舎が焼け、戦後は東隣の愛知商業学校の校舎に移転。4校の統合で48年から新制の瑞陵高になった。愛知県は2018年、同高玄関脇に「杉原千畝広場 センポ・スギハラ・メモリアル」を整備した際、杉原氏とユダヤ人家族のブロンズ像を設置している。(顔写真は卒業アルバムから)


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