道路でよく見かけるものの1つに「カーブミラー(道路反射鏡)」があります。見通しの悪い場所で他の車両や歩行者を確認するために設置されています。
このカーブミラー、よくある道路標識のポールはどれも白色なのに、カーブミラーのポールだけなぜか「オレンジ色」です。これはなぜなのでしょうか。





目立たせるため/色合いは「マンセル値」で統一
カーブミラー制作メーカーによって構成される「道路反射鏡協会」に聞きました。
── 身近な道路標識のポール(柱)は多くが白ですが、カーブミラーだけなぜオレンジなのでしょうか?
道路反射鏡協会 柱を目立たせて、鏡の存在をドライバーに知らせるためです。
── オレンジ色なのは法律などで決まっているからなのでしょうか?
道路反射鏡協会 オレンジは路上で目立ち、認識しやすい色です。法律ではありませんが、“こういう条件で設置しましょう”とする「道路反射鏡 設置指針」を設けており、それに則っています。
── 協会には多くの制作メーカーが加入しています。メーカーによってオレンジ色の色調に違いが出たりはしないのでしょうか。
道路反射鏡協会 色を色相・明度・彩度の属性に分けて数値として表す「マンセル値」で色合いを統一しています。しかし、並べて比較しなければ分からない範囲だと思いますが、塗料や経年によって多少の微妙な違いはあると思います。
── 街によっては、景観配慮のためかブラウンのカーブミラーも見かけます。“オレンジ色にしなければならない”と強制するものでもないのですね。
道路反射鏡協会 当協会の会員企業が作る道路反射鏡は、そのほとんどが自治体に納入されています。道路反射鏡の裏板や支柱などの色の決定権は各自治体にあります。それに応じて景観に配慮したブラウンを採用することもあります。確認したわけではありませんが、自治体によってはグリーンもあるという話を聞いたことがありますね。
── それでは標識用の白い支柱や、無塗装の支柱にカーブミラーを付けても別に良いのでしょうか。
道路反射鏡協会 はい、道路反射鏡は道路管理者(国道は国、県道や一部の国道は都道府県、市町村道は市町村)が管理をするものです。公道に自治体が設置したのならば、白い支柱や無塗装の支柱にカーブミラーを付けていても問題ありません。
また、もし個人が私有地や私道に設置するとしても法的な設置基準や規制などはありません。オレンジ色にこだわる理由もありません。もっとも小口購入となればメーカー側の対応体制の都合も大いにあると思うので、既存のオレンジ色を使う場合が多いのではないでしょうか。
日常よく目にするカーブミラー。子どものころから不思議に思っていた疑問を調べてみたら、興味深いお話をうかがうことができました。さてグリーンの制式カーブミラーはどの街にあるのでしょう。道路ファンとしてはいつか見てみたいですね。もしご存じの人がいれば記事コメント欄などで教えてください!
(少年B)
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