水平対向エンジン、シンメトリカルAWD、独創的な技術を確立してきた富士重工業(現スバル)が経営的な基盤を確立したのが1989年にデビューした初代「レガシィ」BC/BF型だった。
それまでの富士重工のクルマ造りを結集し、商品力を一気に向上させ、デザインはもちろん、プラットフォームからエンジンまですべてを一新した渾身の1台である。力強いブリスターフェンダーや航空機のキャノピーをイメージさせるような各ウィンドウのつながりを強調し、洗練されたデザイン、名機EJ型エンジンも初代レガシィから搭載された。
そして、ツーリングワゴンには「レオーネ」で芽吹いたグランドツーリングへの憧憬にあふれていた。
1993年に登場した2代目のBD/BG型レガシィは初代を熟成したモデルで、高い評価を受けた初代のコンセプトを受け継いでいた。デビュー時はバブル崩壊で苦戦する自動車業界だったが、全幅1700mm、2.0リッター以下という5ナンバーサイズを踏襲しながら、上級車に負けないキャビンスペースとパフォーマンスを実現してユーザーの高い支持を得た。全長は50mm伸びて4545mmから4595mmになり、それに応じてホイールベースも2580mmから2630mmへと拡大されている。その分が後席に振り当てられたことも居住空間の拡大につながっていた。
そして今回試乗したのは1998年に登場した3代目となるBE/BH型レガシィだ。「レガシィを極める」。開発コンセプトは明快。主査は後にSTIの社長となった桂田勝さんである。
開発主査はそれぞれ魅力ある人ばかりだが、桂田さんは特に印象深い。航空畑のエンジニアだが、研究熱心でドライバビリティでは自分で納得するまで試してみるという人だった。朴訥としたしゃべり方の端々にも真摯さが伝わり、すぐにその魅力に引き込まれてしまった。
ある時、レガシィの電子制御パワーステアリングに段付き感があるという私を連れて、さまざまなバリエーションのコーナーを持つ箱根に行った。何度も制御を変えてはデータを取って検証する作業が続く。結論として桂田さんを納得させるものではなかったと思うが、懐かしくも楽しい思い出だ。
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March 11, 2020 at 06:00AM
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スバルの3代目「レガシィ」(BH型)。2.0リッター“フラット4”&2ステージツインターボ時代を振り返る - Car Watch
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