米クラウドファンディングサイト大手Kickstarterの共同創業者、ペリー・チェン会長とアジズ・ハサンCEOは12月8日(現地時間)、「Kickstarterのコア機能の分散型バージョンを本質的に作成するオープンソースプロトコル」の開発をサポートすると発表した。このプロトコルはCeloのパブリックブロックチェーン上に構築され、誰でもそれを基に構築、使用できるようになるとしている。
このプロトコルはKickstarterとは独立した組織が開発し、同社はそのグループに資金を提供してプロトコルの最初のクライアントの1つになるという。また、プロトコルガバナンスの開発を監督するための独立したガバナンスラボも立ち上げる。
Celoの概要ページによると、Celoプラットフォームは、米国を拠点とする非営利団体Celo Foundationが開発をサポートするオープンソースのブロックチェーン。Celo Foundationにはa16zやcoinbaseなどの企業やLnkedInのリード・ホフマン氏、Block(旧Square)のCEO、ジャック・ドーシー氏などが出資している。
米Bloombergは同日、プロトコルを作成する新企業には社名がなく、Kickstarterは2022年にサイトをプロトコルに移行する予定だと報じた。
ハサン氏らは公式ブログで、「ユーザーにとっての慣れ親しんだKickstarterの体験は変わらない」と語っている。
「インターネットの大部分が今後数年間で、テクノロジー自体の設計、運用、ガバナンス、所有権に参加する人々によるオープンで分散型のネットワークによってゼロから再構築されると信じている。創造的なプロジェクトを実現するためのインフラとツールの構築を支援することが、われわれの使命だと確信している」という言葉で両氏はブログを締めくくった。
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