ニホンジカとイノシシの新たな県管理計画策定のための検討委員会の初会合が十四日、福井市の県教育センターであった。県から、ニホンジカの次の第五期県第二種特定鳥獣管理計画(二〇二二年度〜二六年度)骨子案が示され、嶺北で推定生息数が増え、農作物被害も拡大していることが報告された。
検討委員会は学識経験者や関係団体、行政機関の関係者らで構成。ニホンジカの二〇年の推定生息数は嶺北で約三万九千頭、嶺南で約一万九千頭と説明された。農作物被害は嶺北で拡大しており、県全体で一六年は被害面積二十七ヘクタール、被害額五百十四万円だったが二〇年は五十一ヘクタール、千四百二十六万円に膨らんだ。
骨子案では、年間捕獲数を嶺北で五千九百頭以上、嶺南で五千百頭以上と示し、二三年度以降は毎年個体数推定を実施し、捕獲目標を設定するとした。県内をさらに細かい六地域に分けた捕獲目標も定める。
イノシシに関する第三期県第二種特定鳥獣管理計画(二二年度〜二六年度)の骨子案も示され、農作物被害が面積、金額ともに減少しているとの報告があった。両骨子案は修正を加えて、来年一月ごろに開かれる第二回委員会で再度協議する。(中場賢一)
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