12月15日、グループ結成からの10年間を詰め込んだ初のベストアルバム「Time flies」を発売する乃木坂46。2016年に3期生としてグループに加入した岩本蓮加(いわもと・れんか/17)は、5年間の活動の中で「壊れそうになってしまった時期」があったと話す。グループの変化とともに彼女が抱いた葛藤とは?支えとなった先輩メンバーからの言葉についても語ってくれた。
岩本蓮加、初選抜楽曲「ジコチューで行こう!」への思い入れ語る
岩本:21枚目シングル「ジコチューで行こう!」(2018年)は私が初めて選抜メンバー入りさせていただいた楽曲なので、とても思い入れがあります。当時、私は中学2年生だったので、初選抜のプレッシャーがとても重かったし、時には「私の選抜入りについてファンの方はどう思われるんだろう」と考え込んでしまうこともあって…。
同じく初選抜だった同期の梅澤美波と、シンメ(※シンメトリーの略。左右対称の振り付けや立ち位置などを担当する)だった大園桃子と3人で頑張って乗り越えた記憶が今でも蘇ってきます。
岩本:はい。そして、「ジコチュー」の選抜入りから約1年後に開催した「乃木坂46アンダーライブ2019」で座長を務めた経験も、私にとって大きな転機でした。当時は今よりも先輩方の人数が多かったので、3期生の私が責任のある立場になることへの不安がとても大きかったんです。
そんなとき、周りの先輩方が「そんなに不安になることはないよ」「周りを頼って良いんだよ」と声をかけてくださって…。これまで以上に先輩方の温かさや偉大さを感じたと同時にやってやるぞという気合いが入ったんです。先輩方の支えがあったからこそ座長としての覚悟が固まったし、心が折れずに最後までやり遂げられたのだと思います。
“3期生最年少メンバー”岩本蓮加、4期生加入時の心境は?
岩本:年上の後輩ができたことに対して新鮮な気持ちはありましたが、4期生のみんなからたくさん質問をしてくれたり、話しかけてくれたりしたので、戸惑うことはありませんでした!でも「自分が先輩になった」という自覚と責任がはっきりと芽生えたのは、4期生と一緒にライブをするようになったり、みんなが選抜メンバー入りするようになったりしてからだと思います。
― 4期生と関わる機会が増えたことでご自身の心境にも変化があったんですね。岩本さんから見て、4期生の皆さんはどんな印象ですか?
岩本:すごくフレンドリーで積極的な子たちだなと思います。私たち3期生は加入当初、とても消極的で、先輩方と距離を縮めるまでに時間がかかってしまったので、甘え上手で無邪気な4期生のみんなから学ぶことも多いんです。
それに、後輩が入ってきたことでグループについて深く考える機会が増えました。キャプテンの秋元真夏さんや2期生の新内眞衣さんなど、年上の先輩方と今度について真剣に話すようになったことは、私にとっても大きな成長だと感じています。
「逃げたいと思ったことが何度もある」葛藤した時期支えた存在とは
岩本:選抜発表のときは毎回怖さでいっぱいなのですが、ずっと応援してくださっているファンの方に少しでも恩返しができたのかなと思います。そして、2022年に公開を控える映画「世の中にたえて桜のなかりせば」で主演を務めさせていただくことも決まったので、少しずつではありますがお仕事も幅が広がっていることが嬉しいです。
私は現在高校3年生で来春には卒業を控えているので、来年にかけて少しずつ変わっていきたいし、自分の成長に期待が持てるような活動ができたら良いなと思います。
― 高校卒業というのは1つの節目にもなりますね。この1年間は先輩メンバーや同期の大園さんの卒業など、グループとしての変化もたくさんありましたが、3期生にとってはどんな年になりましたか?
岩本:4年振りに3期生で単独コンサート公演を開催したこともあり、12人全員が同じ方向性を向いて、もっと強くなろうと思えた1年になりました。
18枚目シングル「逃げ水」や、3期生の楽曲「三番目の風」「思い出ファースト」でセンターという大役を務めてくれた桃子が卒業したことは、私たちにとって本当に大きな出来事だったのですが、現在の11人で桃子の穴を感じさせないくらい頑張って行きたいなと思っています。
― デビューからの5年間、誰1人として欠けることなく活動してきたのはすごいことですよね。
岩本:そうですね。3期生は休業を経験したメンバーもいますが、一人ひとりが色々な葛藤を乗り越えた上で「グループに帰る」という選択をしてくれたからこそ、5年間12人で活動できたのだと思っています。
― 岩本さんご自身も、活動を続けるのが難しいと考えたことがあるのですか?
岩本:辞めたいというより、逃げたいと思ったことが何度もあります。乃木坂46は常に形が変化していくグループだし、選抜発表など大人数で活動する上では常に気を張る場面がつきもので、感情がとても忙しくて…。加入当初は楽観的な性格だったのですが、活動をする中で深く考えすぎるようになったり、緊張しやすくなったりして、年齢を重ねるごとに落ち込みやすくなってしまったんです。
気分が落ちてしまった時期は、朝起きたときに体が上手く動かなかったり、精神的にしんどくなってしまったりしたこともあったのですが、休業することも卒業を選ぶことも、ものすごく大きな覚悟が必要で…。当時の私にはそんな大きな決断ができる覚悟はありませんでした。
― 精神的に辛い時期に支えとなったものはありましたか?
岩本:同期や先輩方がたくさん話を聞いてくれたことが大きな支えとなりました。特に真夏さんにはたくさん相談をしていたのですが、いつも慰めてくれるだけではなく、私の話に共感してくれたり、一緒に悩んでくれたりしたんです。
岩本:はい。私はただ慰められてばかりいると「みんなは人を慰められるくらい強いんだな。悩んでいるのは自分だけなのかな…」と孤独に感じてしまうことがあるので、偉大な先輩方も悩むことがあるんだと分かったことが大きな救いになりました。
周りのサポートがあったからこそ、壊れそうになってしまった時期を乗り越えることができたと思うので、私も後輩にやっていけたら良いなと思います。
岩本蓮加の夢を叶える秘訣
岩本:自分の気持ちを口に出すことが大切だと思います。言葉にすることで自分の気持ちを整理することができるし、会話の中でちょっとしたアドバイスをいただけたり、自分では気が付かなかった感情を知ることができたり…。
私自身も、数年前までは先輩に夢や目標を言うのは恐れ多いと思っていたのですが、メンバーとの会話の中でふとやりたいことを話したときに「それすごく良いじゃん。もっと言っていきなよ!」というリアクションをもらえたことが嬉しくて、軽い気持ちで発信しても良いんだと思えるようになりました。
― 夢を言い合える環境があるのは素敵ですね。最近抱いている夢はありますか?
岩本:加入当初は「もっと熱をもって全力で突っ走って行かなきゃ」と焦っていたのですが、今は楽しくお仕事ができることが1番だと思っているので、普段あまり一緒に活動できない同期とお仕事をすることが夢です!
特に梅(梅澤)と(佐藤)楓は、プライベートではよくご飯を食べたり、連絡を取り合ったりしているけれど、全体のお仕事以外で会う機会が少ないので、ラジオや配信などで3人の素をファンの方に見ていただけるような活動ができたら幸せです。
― プライベートの空気感に近いお仕事ができたら幸せですね。
岩本:はい!梅は素の一面を出している方なのですが、楓はまだまだ出していない部分があります(笑)。そこを引き出せればファンの方も絶対に喜んでくれると思うので、頑張って私が引き出します!
― 楽しみにしています!ありがとうございました。
岩本蓮加インタビューこぼれ話
<最近の美容事情は?>肌が呼吸できるように、ファンデーションを控えるようになりました!ベースメイクを薄く下地を塗った上にパウダーをする程度で完成させるようになってから、肌の調子がすごく良くなったなと思います!
<お休みの日の過ごし方は?>
たくさん寝て疲れを取った後、好きなアニメを観て、好きな食べ物を食べて…(笑)。めちゃくちゃインドア派なので、1人で好きなことをして過ごすのが1番のリフレッシュ法です(笑)。
(modelpress編集部)
乃木坂46ベストアルバム「Time flies」
デビューシングル「ぐるぐるカーテン」から28thシングル「君に叱られた」までの表題曲と、年内いっぱいでグループを卒業する生田絵梨花が最後のセンターを務める新曲「最後のTight Hug」がDisc2までに収録されている。
また完全生産限定盤&初回仕様限定盤に収録されるDisc3は、1stアルバム「透明な色」~4thアルバム「今が思い出になるまで」の各アルバムリードトラックの他に、昨年配信のみで製品化されていなかった3曲が初の製品化。
新曲として、生田絵梨花ソロ曲「歳月の轍(ときのわだち)」と、卒業を発表している新内眞衣初のソロ曲「あなたからの卒業」、そしてアンダー楽曲として新曲「Hard to say」も収録される。
岩本蓮加(いわもと・れんか)プロフィール
2004年2月2日生まれ/血液型:B型/星座:みずがめ座/身長:157cmからの記事と詳細 ( 乃木坂46岩本蓮加、休業&卒業考えた過去 “壊れそうな時期”支えた先輩メンバーの言葉<「Time flies」インタビュー> - モデルプレス )
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