北國銀行の杖村修司新頭取は１９日、北國新聞社のインタビューに対し、２０２４年３月までの中期経営計画戦略を２年間前倒しで進める意向を示した。新型コロナウイルスの影響で大きなダメージを受けた地域経済を支えるため、経営の効率化を急ぐ必要があると判断した。
中期経営計画で掲げる戦略は▽営業強化▽信用リスク管理の強化▽さらなる経営効率化▽人材育成の強化－の４項目。杖村頭取は「（新型コロナで）こういう状況になったので、半分の期間でやっていくことにした」と述べた。
前倒しに伴い、経費がかさみ、不良債権コストが増えることが見込まれるため「決算は『中の上』から『中の中』か『中の下』に落ちるかもしれない」と説明。その上で「次のステップでジャンプアップするために、いったんしゃがまなくてはいけない」と強調した。
北國銀行は昨年１１月、２０２１年３月までの３年間としていた中期経営計画の期間を２４年３月までの６年間に延長した。同計画で掲げる数値目標は、連結の経常利益１６０億円（２０年３月期１３１億円）、純利益１００億円（同７３億円）で、カード・リース・コンサルを含む単体の「新業務収益」は４０億円（同１７億円）となっており、数値目標の達成年度に変更はない。
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June 19, 2020 at 10:57PM
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