Tuesday, June 30, 2020

来春に実施計画/等々力緑地再整備/川崎市 - 日刊建設通信新聞

 川崎市は、等々力緑地の再整備に向け、第2回等々力緑地再整備計画推進委員会を書面形式で開催した。委員会は2020年度に計5回開催予定で、今後は2-3カ月に1回実施する予定だ。今回は主に、委員や関係団体などから意見や要望を聴取した。同再整備では、再整備実施計画(案)を21年3月ごろ公表、6月の実施計画策定を目指す。事業者選定などを経て、再整備する予定だ。
 今回は、委員から計83件の意見が上がったほか、緑地内の陸上競技場をホームスタジアムとして使用している川崎フロンターレや、とどろきアリーナをホームアリーナとしている川崎ブレイブサンダースなど関係団体からも意見を聞いた。
 委員の意見では、地元との調整の進め方やアリーナに求める機能や役割、バリアフリーへの対応、新型コロナウイルスを含む災害への対応性、市民参加型の公園づくりプロジェクトの必要性などがあった。
 関係団体などからは、プロサッカークラブの川崎フロンターレが、陸上競技場の増席(Jリーグの定めに則った3万5000席以上の確保)や複合施設化、スタジアムに一体感を生む機能導入のほか、夢や目標、趣味、知識、まち、仲間などが“つながる”公園の実現などを要望した。
 プロバスケットボールチームの川崎ブレイブサンダースからは、とどろきアリーナの増席や改増築を検討してほしいという声が上がった。
 市と東急は、緑地再整備に向け、官民連携協定を締結している。東急は、事業範囲全体にPFI、民間収益施設の設置範囲のみにPark-PFI(公募設置管理制度)を適用した民間提案をしていた。
 同提案による主要施設の整備内容は、▽陸上競技場の全面改築(スタンドと市民ミュージアムなどの複合化)▽とどろきアリーナの民設民営化(興行専用のアリーナとして再整備)▽商業系店舗や研究開発施設、教育研究施設、エンターテインメント施設の整備--などとなっている。協定締結期間は実施計画策定までとなっており、事業者選定は、別途公募により実施する予定だ。

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July 01, 2020 at 04:03AM
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