Sunday, March 1, 2020

医師の仕事はIT、経営、政治と多極化する “医師兼CEO”が語る「これからの働き方」〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース

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 医師という職業は人の生死に関わる、世に必須の仕事です。医療チームのトップとしての医師の重要性が薄れる日は絶対に来ないでしょう。また、医師になれるのは受験戦争を勝ち抜いてきた人たちです。医師はホワイトカラーだと考える人も多いでしょう。

 現役医師573人のアンケートで意外だったことの一つは、半数の医師が「医師は成功者とは思わない」と考えていること。「疲弊するまで働く」「ブルーカラーなので」「3Kです」という自虐的な言葉が目立ちました。

「ホワイトカラーのはずなのに過酷な労働を強いられ割が合わない」。そんなギャップが回答に表れているのでしょう。私も研修医の初期は実質時給200円でしたから(笑)。

 けれども、医師は良い意味での「エリート」であり続けなければいけないと私は考えています。社会に貢献していく意識を持ち、「ノブレス・オブリージュ」(高い地位の者はそれに応じて果たすべき社会的責任と義務がある)の精神が求められると思うのです。

 医師という職業の象徴は、患者を診る臨床医でしょう。しかし、iPS細胞の山中伸弥教授のように研究を通して病気を治そうとする人も医師であり、私のように会社を起こして患者を健康にする試みも医師の仕事です。今後さらに医師の働き方の多極化が顕在化するでしょう。たとえば、ヘルステック(ヘルスケア×IT)の分野では、医師による起業が一種ブームです。優秀な臨床医が領域を越えて活躍するケースが増えています。

 社会への貢献という目線で、「エリート」の自覚を持って医師の仕事を遂行する覚悟を持つ。そのうえで行う臨床、研究、経営、政治など多分野への挑戦が、医師として得がたい経験になるはずです。目の前の困難から「逃げない覚悟」を持ち、誇りを持って仕事をしてほしいと思います。

(編集部・小長光哲郎、ライター・井上有紀子)

※AERA 2020年3月2日号

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