Sunday, March 1, 2020

霧ヶ峰高原近くのメガソーラー計画 規制強化の条例モデル議論 - 信濃毎日新聞

 諏訪市の有志でつくる「霧ケ峰の自然を守る会」などは1日、同市四賀の霧ケ峰高原近くで進む大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設計画に関する集会を市内で開いた。同会はメガソーラー設置の規制を強化する市条例の制定を目指しており、会がまとめた条例モデルなどについて参加者約60人で意見交換した。

 条例モデルは出力10キロワット以上の事業に対して市の許可を義務付け、罰則規定も設ける内容。モデルづくりに協力した名古屋市の弁護士原田彰好さん(69)が概要を説明した。「条例は適切な規制の根拠になる」とし、「罰則があるということは強いインパクトになる」と述べた。

 参加者からは規制について「私有財産の否定につながらないか」との質問があり、原田さんは「憲法上、適正な制限は可能」と答えた。事業者と近隣住民が事前に同意書を結ぶことの必要性を訴える意見もあった。

 同会は諏訪市議会に条例制定を求めて陳情している。代表の小林幸子さん(86)=諏訪市=は「ハードルは高くても、事業を止める決め手になる条例の制定を望んでいる」と話した。

(3月2日)

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