今年度も5000形車両の増備による通勤環境のさらなる改善を進めるとともに、中央林間駅の改良を推進するなど「サービスの向上」を図ります。また、ホームドア設置によるホーム上の安全対策、法面改修や耐震補強による自然災害への対応など「安全対策の強化」を重点に設備投資を実施します。
<2021年度鉄道事業設備投資計画の概要>
1 サービスの向上
①新型通勤車両「5000形」4編成の増備
②通勤車両「1000形」2編成のリニューアル
③中央林間駅に東口改札を新設
2 安全対策の強化
①ホームドアの設置
新宿駅(8・9番ホーム)
登戸駅(3・4番ホーム)
②自然災害(土砂崩壊等)による被害を抑える法面改修
愛甲石田駅~伊勢原駅間
東海大学前駅~秦野駅間
多摩線
③大地震に備えた橋梁の耐震補強
町田駅~相模大野駅間
渋沢駅~新松田駅間
2021年度の鉄道事業設備投資計画の詳細は、下記のとおりです。
記
1 サービスの向上
(1)新型通勤車両「5000形」の増備
新型通勤車両「5000形」を4編成増備します。本車両は、複々線完成後の新たな通勤車両として、拡幅車体の採用や空間の広さを追求したデザインにより、快適な車内をご体感いただけることが特徴です。また、車内防犯カメラや、各車両に1箇所の車椅子スペースを設置するなど、安心感や優しさのある車内環境となっています。
(2)通勤車両「1000形」のリニューアル
通勤車両「1000形」を2編成リニューアルします。車椅子スペース、車内LCD表示器、自動放送装置などを設置することで、どなたにもより安心・快適にご利用いただきやすくします。また、制御装置の更新等による省エネルギー化や、床下機器の低騒音化など、環境面にも配慮します。
(3)中央林間駅に東口改札を新設
大和市が策定した「中央林間地区街づくりビジョン」に基づき、市と協議を進め、北口と南口の2カ所に加えて、東口新改札口を年内(秋ごろ予定)に供用開始します。東側への改札新設により、駅北東方面へのアクセスが向上し、連絡通路の混雑緩和も期待されます。また、駅改良工事にあわせてホームドアの設置も進めていきます。
2 安全対策の強化
(1)ホームドアの設置
お客さまのホームからの転落やホーム上での列車との接触事故を未然に防止するため、新宿駅(8・9番ホーム)、登戸駅(3・4番ホーム)にホームドアを設置し、今年度中に使用開始します。また、設置するホームドアには新型QRコード(tQRⓇ)による「ホームドア自動開閉制御システム」を採用しています。列車の扉ガラス部分にtQRⓇを貼付するとともにホーム上家に設置する専用固定カメラで読み取ることにより、車掌の列車扉操作に連動してホームドアも開閉扉いたします。今後は、引き続き1日の利用者数10万人以上の駅へ優先して設置することを予定しており、さらなる安全性の向上を図ってまいります。
※新型QR コード(tQRⓇ)は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
<参考>ホームドアの設置状況および計画
※1日の利用者数10万人以上の駅のうち、新百合ヶ丘駅、藤沢駅については、駅舎の大規模改良工事にあわせてホームドアの整備を計画しているため、設置時期は未定です
(2)法面の改修
大雨による土砂崩壊などの被害を抑制するため、昨年度に引き続き、愛甲石田駅~伊勢原駅間、東海大学前駅~秦野駅間において法面の強度向上を図る改修工事を進めます。また、多摩線では排水設備の整備などにより健全度の向上を図ります。
(3)耐震補強
当社では大規模地震に備えるため、橋梁などの耐震補強に取り組んでいます。今年度からは、町田駅~相模大野駅間および渋沢駅~新松田駅間にある橋梁の耐震補強を進めます。
以上
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