西之表市の馬毛島
同支局が方法書の縦覧期間を2月19日~3月18日とし、4月1日まで国民から意見を受け付けていた。寄せられた計557通の内容を545項目に要約。県、西之表市、中種子、南種子、屋久島、南大隅町の関係1市4町に「意見概要書」を送付した。
防衛省は当初、概要や意見件数を公表するか未定としていたが、「計画への関心が高く、地元に説明責任を果たす必要がある」と判断。九州防衛局のホームページに掲載した。
概要によると、事業計画に関し「基地建設や訓練の具体的な内容が示されず多くの部分が曖昧」といった指摘のほか、海洋汚染も懸念される外周道路をアセス対象外としたことへの疑問も上がった。
「米軍機が大きく飛行経路を逸脱した場合の想定が必要」との声や騒音評価の手法、マゲシカなど希少生物の保護、漁業、観光業、畜産業への影響、文化財調査に関する内容が目立った。アセス手続き自体の中止を求める意見もあった。
県は5月上旬にも関係自治体の意見を照会。馬毛島と種子島で騒音や大気質、水質調査の地点確認といった現地調査をする。今回の概要も勘案し、知事意見をまとめて同省に送る。意見は公表する。
西之表市の八板俊輔市長は「どんな意見があるのかを広く知ってもらうためにも公表は好ましい」とした上で、「外周道路や港湾施設の整備による影響に触れていないアセスが妥当かという問題は残る」と話した。
塩田康一知事は「関係自治体の意見や現地調査結果、概要を十分勘案する」とコメントした。
公表は前進
沖縄大学の桜井国俊名誉教授(環境学)の話 防衛省が方法書に対する国民の意見を公表したのは前進と言える。方法書は、多額の費用をかけて進められるアセス手続きの設計図であり、ここでしっかり意見を言わないと、このまま走ってしまう。指摘された多くの懸念や課題を鹿児島県がどう扱い、反映させるのか。90日以内に出される知事意見は非常に重い。
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