オーストラリア・ニューサウスウェールズ（ＮＳＷ）州政府は、ロックダウン（都市封鎖）や社会的距離規制の緩和がささやかれ始めている中、新型コロナウイルス感染症の感染が多発している地域のみロックダウンを継続する計画を検討しているようだ。ＮＳＷ州政府は現在、クレジットカードや位置情報など市民と移動に関する膨大なデータを集め、ロックダウンが必要な地域の特定に急いでいる。
ＮＳＷ州データ分析センター（ＤＡＣ）は、クレジットカードの利用状況、有料道路の利用記録、公共交通機関ＩＣカード「オパールカード」の利用記録、携帯電話に保存された位置情報など、膨大なデータを集めている。集計されたデータは、匿名化された上で豪政府統計局（ＡＢＳ）や主要銀行、ＮＳＷ州保健局、ＮＳＷ州財務省など約160の政府機関に提供されている。
ＮＳＷ州政府は、これらのデータを使って新型コロナの感染がどのように広がっているか突き止めたいと考えている。またショッピングモールや公園、ビーチなど、どこに人が集まっているか、感染者数が多い地域でロックダウンがしっかり実行されているかどうかも確認したいようだ。
この取り組みを監督しているＮＳＷ州のドミネロ顧客サービス相は、「これらのデータ分析は、新型コロナの感染確率が高いコミュニティーを特定し、それに応じて規制などを強化・緩和することを検討するのに役立つ」と述べた。また「州全体で同じ規制を適用するよりも、状況に応じて地域別にアプローチを取る方が望ましい」とした。
保健省によればオーストラリアの累計感染者数は、22日（午後３時）時点で6,649人となっている。死者は74人で、4,761人が回復している。
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April 22, 2020 at 04:41PM
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ＮＳＷ、感染多発地域のみ都市封鎖継続も オーストラリア・マクロ・統計・その他経済 - NNA.ASIA
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