兵庫県宝塚市東部の山林に、大阪市の事業者が、宝塚市内で最大となる大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を計画している。地元住民が管理する市有地「北雲雀きずきの森」(28ヘクタール)に隣接し、約200メートル先には住宅街が立地する。住民からは生態系の保全や災害時の危険性で不安の声が上がり、自治会などが行政や事業者に、環境や防災面での配慮と対策を求めている。(小谷千穂)
建設予定地は、宝塚と川西の市境にある森林の斜面。事業区域は9・2ヘクタールで甲子園球場の約2・4倍にあたる。うち2・6ヘクタールに1万332枚の太陽光パネルを並べる。太陽設備(大阪市中央区)が手掛け、発電出力は3・4メガワットを予定。昨年11月、兵庫県と宝塚市に開発計画が出された。
最初に疑問を呈したのは地元の長尾台小学校区まちづくり協議会。ボランティアグループと植樹や外来種の駆除など「きずきの森」の保全活動を続けてきた。森林が伐採されて保水力が低下し、外来植物で芝生をつくるという計画に、希少なサンショウウオやモリアオガエルが生息する生態系が崩れないかと心配する。
同協議会環境部会長の中尾幸子さんは「造るのは簡単だけど、生態系は簡単には戻らない」と話す。
県は今年4月から、事業用地5ヘクタール以上の太陽光発電施設に環境影響評価(アセスメント)を義務化するが、今回は対象外。同協議会は県や市に、事業者への自主的なアセスメントの実行を指導するよう求める。
また、計画地の斜面の麓にある川西市の南野坂地区や湯山台地区の自治会は災害の発生を不安視する。周辺には土砂災害警戒区域が一部あり、斜面の森林が伐採されれば、土砂崩れが起きやすくなると指摘する。
強風でパネルが民家に吹き飛ばされる恐れも挙げ、南野坂自治会長の男性(68)は「命や家に被害があってからでは遅い」と訴え、十分な災害対策と何らかの保険適用を求め、事業者に要望書を提出した。
一方、事業者の太陽設備は昨年8月から複数回、住民説明会を開催。宝塚市条例が定める宅地造成の手続きを済ませ、県の太陽光発電所に関する条例の基準に従い、景観や安全面に配慮したと説明。担当者は「全て法にのっとって進めている」とする。
歩み寄りもあった。今月、同社は住民側に、災害への対応で、台風などで身体や建物に損害が生じた場合、賠償できるようにする保険を導入すると伝えた。
宝塚市は「業者は条例に沿って進めているので、指導や助言する状態ではない」とする。ただ、市の再生可能エネルギーに関する条例には「地域の条件に配慮すること」との項目があり、住民と業者の合意形成に尽力するという。中尾さんは「法律上は問題がなくても、不安に思う住民が納得がいくよう話し合いたい」と話している。
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February 17, 2020 at 03:30AM
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宝塚にメガソーラー建設計画 住民ら環境や防災面に不安の声 - 神戸新聞
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