【ワシントン共同】トランプ米大統領は１５日、ホワイトハウスで記者会見し、新型コロナウイルスのワクチンについて専門家や製薬会社、軍を動員した開発計画を推進し「年末までに用意したい」と表明した。１１月に大統領選を控え、経済活動の早期再開を促すため社会不安の解消を図る狙い。開発には通常１年以上かかるとされる中、専門家からは実現性を疑問視する声も上がる。
計画名は「ワープスピード作戦」で、世界的なワクチン開発の実績を持つ大手製薬会社の元幹部を顧問に招いた。
トランプ氏は会見で、第２次大戦中に産官学や軍が連携して原爆を開発した「マンハッタン計画」以来となる「歴史的、革新的で巨大な試みだ」とアピール。世界で１００以上あったワクチン候補が１４まで絞り込まれたとし「年末まで、もしかしたらもっと早くできる」と期待を示した。数億回分の用意を目指す。
さらに、開発段階で有望視されるワクチンは法的な承認を待たずに製薬会社の量産化を支援すると表明し「リスクもあるし費用もかかるが、大幅に時間を短縮できる」と語った。多くの国民が早く接種できるよう軍も活用して供給網を整備するという。
一方で「ワクチンは大事だが、なくても経済は再開する」と強調し、ワクチン開発の有無にかかわらず外出規制緩和を促す意向を改めて示した。
計画と合わせ、ワクチン開発で国際協力も進めると説明。対立を深める中国を含め外国が先に開発した場合も入手できるとの見解を示した。
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May 16, 2020 at 06:11AM
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ワクチン開発は年内目標、米 軍民一体で計画推進 - オーヴォ
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