米 アップルは、ワイヤレス充電が可能な「iPad(アイパッド)プロ」や、6年ぶりにデザインを刷新する新型「iPadミニ」の開発に取り組んでいる。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のさなかに販売が再び活気付いたタブレット端末の勢いを持続させることを狙っている。
事情に詳しい複数の関係者によると、アップルは新しいアイパッドプロを2022年に、新型アイパッドミニは今年後半にリリースする計画。アイパッドプロについては背面を現在のアルミ製からガラス製に変えることが主なデザイン変更としてテストされている。アイパッドミニはスクリーンのボーダーをより狭くするほか、ホームボタンを取り除くことも試されているという。
コロナ禍によるロックダウン(都市封鎖)で自宅で過ごす時間が増えた人々が、仕事や勉強、娯楽の新しい方法を探ったため、アイパッドの売り上げは昨年7-12月に前年同期比43%増加した。勢いはその後も続き、今年1-3月の売上高は78億ドル(約8600億円)と前年同期比79%増えた。
アップル、1-3月は54%増収と予想大きく上回る-製品需要急増
アイパッドプロ背面のガラスへの変更を試しているのは、ワイヤレス充電を可能にすることが目的の一つ。「iPhone(アイフォーン)」については既にこの数年間でアルミからガラスへの移行を進めている。
新型アイパッドプロの開発作業はまだ初期段階にあり、計画の変更や来年の投入見送りもあり得るという。内部情報を理由に関係者が匿名で語った。アップルの広報担当者はコメントを控えた。
次世代アイパッドプロの開発の一環として、アップルはタブレッドの背面に置くことでアイフォーンなど他の端末を充電できるリバース・ワイヤレス充電と呼ばれる技術も試している。
アップルはさらに、より薄型のエントリーレベルのアイパッド製品の開発にも取り組んでいる。学生向けを想定しており、新型アイパッドミニとほぼ同時期の今年末にもリリースする計画だという。
原題: Apple Working on IPad Pro with Wireless Charging, New IPad Mini(抜粋)
(3段落目以降に計画の詳細や背景を追加して更新します)
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