Wednesday, June 23, 2021

馬毛島自衛隊基地計画 お膝元の“ねじれ”鮮明 市長「反対」議会は「賛成」 鹿児島・西之表市 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

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馬毛島

馬毛島

 西之表市馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転と自衛隊基地整備計画を巡り、市議会が23日に賛意を示す意見書を可決したことで、計画に一貫して反対する八板俊輔市長との“ねじれ”が鮮明となった。市政運営にも影響を及ぼしかねず、市民からは「混乱する」「将来が見えない」といった不安の声が漏れた。

 「市長も議員も任期がある中で同じ方向を向かなければ、何も進まない」。子育て中の主婦(35)=西之表=はこう指摘し、「両者が話し合いを重ねて結論を出すべきだ」と率直な思いを述べた。

 会社経営和田正治さん(64)=東町=は計画に消極的賛成の立場だ。「論じ合うことは必要だが、反対一辺倒では話し合いにならない」と話す。中種子、南種子両町は官民一体で施設誘致を進めており、「市長と議会のねじれを防衛省がどう受け止めるだろうか」と危惧した。

 定数14の市議会は賛成、反対派が7人ずつと拮抗(きっこう)する。議決権のない議長に反対派が就いており、7対6の僅差で意見書が可決された。

 市役所1階のモニターで本会議の生中継を見守った無職女性(75)=西之表=は「市長と議会の意見が割れ、市民は混乱しかねない。でもこれが今の市の状況だ」と残念そうに語った。

 「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」の三宅公人会長(68)は「制度上の隙を突いた手法」と批判。「分断をあおる進め方は反発も大きい。市民のことを考えて、冷静に判断してほしい」と訴えた。

 賛成派の政治団体「西之表市と馬毛島の未来創造推進協議会」の折口金吉会長(69)は「国が計画を進める中、市民を置き去りにできない。市民自身が議論できる情報を届けることがわれわれの役割だ」と話した。

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