Tuesday, June 29, 2021

政府の火星探査計画「2024年に探査機打ち上げ」…岩石や砂を持ち帰りへ - 読売新聞

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 政府の宇宙開発戦略本部(本部長・菅首相)は29日、火星の衛星から岩石の試料などを持ち帰る「MMX計画」について、「2024年度に探査機を確実に打ち上げる」とする方針を決めた。年内に改訂する宇宙基本計画工程表に盛り込む。

 宇宙航空研究開発機構( JAXAジャクサ )が主導するMMX計画では、火星を回る衛星「フォボス」に日本の探査機を着地させ、岩石や砂などを29年度に地球に持ち帰る。成功すれば、史上初の火星圏からの試料回収となる見込みだ。

 探査機の総開発費464億円に対し、今年度までに確保した予算が68億円にとどまるため、専門家からは計画の実現を危ぶむ声も上がっていた。政府が今回、工程表の改訂に向けた重点事項に探査機の打ち上げを明記したことで、計画に必要な予算の確保をめざす。

 重点事項にはこのほか、小型衛星を多数打ち上げて地上を観測する「衛星コンステレーション」を早期に構築する目標も掲げた。

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