昨今、みずほ銀行のATMシステム障害や、三菱UFJ銀行・三井住友銀行のコンビニATM手数料の一部値上げなど、「けしからん!」と感じてしまうようなメガバンク関連のニュースが多い。しかし、悪い話ばかりでもない。低金利でなかなかお金は増えない代わりに、各銀行が乗り出したのは「ポイント」が貯まるサービスだ。いよいよメガバンクが本気を出してきたようだ。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子) ● 三井住友銀行は、貯まったポイントを普段の買い物に使える! まずは三井住友銀行。これまでは、取引内容に応じて手数料等が無料になるサービス「SMBCポイントパック」を実施し、利用者に対し独自ポイントを付与してきた。ポイントは振込手数料に充填したり景品交換等に使えたりしたが、「それだけ?」感が強かったのも事実。 そんな中、2020年に従来のサービスを改め、SMBCグループ共通の「Vポイント」として、三井住友カードで貯まるポイントと統一した。さらに2021年2月には「Vポイントアプリ」をリリース。このアプリを使うことで、ポイントの使い勝手が格段に上がる。 簡単に言うと、「Vポイントアプリ」は、スマホ決済ができるアプリなのである。 三井住友銀行の「SMBCポイントパック」契約が必要だが、アプリではSMBCダイレクトへのログイン、自行ATMの利用、SMBCデビットでの決済、投資信託や外貨預金の購入・積み立てなどができて、Vポイントが貯まる。また、三井住友カードの利用でも貯まるので、アプリ上で2つのポイントをまとめる手続きをすれば合算できる上、アプリの残高としてチャージできる。ポイントは1ポイント=1円相当だ。
このようにチャージした残高で、スマホ決済ができる。iDまたはVisaのタッチ決済の設定をして、店舗の端末にタッチするだけで支払い完了だ。残高はむろん銀行口座やクレジットカードからのチャージも可能だが、メガバンクでの取引で貯まったポイントが買い物に使えるのは画期的だろう(Visa 加盟店ならネットショップでの決済も可能)。 ちなみに、ポイント付与数はSMBCダイレクトへのログイン1回につき5ポイント(月1回まで)、自行本支店ATMでの入出金10ポイント(月3回まで)、デビットカードの利用で0.5%還元など。三井住友カードは買い物利用金額200円につき1ポイント(一部のカードは異なる)となる。 これまで通り、Vポイントは振込手数料に充てたり、景品交換などにも使えるが、やはり現金代わりに支払いにも使えるのは強い。しかもVポイントアプリで支払った利用金額の0.25%分が、さらに残高へチャージされるという。三井住友カードの保有者ならダブルで使えるポイントといえるだろう。 ● 三菱UFJ銀行ではPontaが貯まるように 一方、自前のポイントではなく、共通ポイントが貯まるサービスを始めるのが三菱UFJ銀行。6月1日からスーパー普通預金「メインバンク プラス」の優遇内容等を改定すると同時にPontaポイントが貯まるサービスを新設するのだ(ポイント受け取り用の申し込みは6月13日より始まる)。 こちらも、三菱UFJダイレクトへのログイン、公共料金などの口座振替、クレジットカードやデビットカードの料金引き落とし、運用商品の購入・積み立て、住宅ローンの借り入れなどがあれば、それに応じてPontaポイントが貯まるという仕組みだ。月に一度でもダイレクトログイン(月5ポイント)をし、口座振替(月10ポイント)があり、デビットカードを使えば(月10ポイント)、ひと月で25ポイント付与される計算になる。1年に直せば300ポイントだ。 三菱UFJ銀行の普通預金金利は年0.001%。100万円を1年間預けてもたった10円(税引き前)だから、預金利息と比較してもポイントの方が割がいいことになる。 ※最短でサービス申し込みをすると6月末時点の判定で、付与されるのは7月末。
からの記事と詳細 ( メガバンクが本気で始めたポイントサービス、最もお得な銀行はどれだ!(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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