独身の時は、何をやるかも、いつやるかも自分で決められます。大きな買い物をする時も、誰にも相談する必要がありません。
しかし、将来のお金に関する計画や予算を決めるのは、1人では難しいところもあります。自分の好きなように自由に選択できる一方で、自由であるがゆえに、どれが自分にとって正しい選択なのかを予測しなければなりません。
また、将来自分がどのようになるかわからない場合は、前もって計画を立てるのも大変です。
結婚したり、誰かと一緒に住むことになるかもしれないし、そうならないかもしれません。どこかに家を買って落ち着きたいかもしれないし、気ままに旅に出たくなるかもしれません。
それでも、「独身だから」ということを将来のお金に関する計画を立てない言い訳にするのはやめましょう。今回は、独身者がお金について考える時に役立つ指針を4つご紹介します。
1. 予算は“50:20:30の法則”で決める
「ルームメイト(同居人)がいれば、毎月何万円か節約できる!」というおぞましいTIPSをあちこちで見かけるように、お金を節約する方法は誰かに協力してもらう必要があるものが多いです。
お金を節約するために、30代やそこらでシェアハウスに住む必要はありません(もしシェアハウスに住んでいても、それは全然ありだと思います)。自分のニーズに合った予算を立てればいいだけです。
個人の家計やお金に関する会社「SoFi」の公認投資コンサルタントLauren Anastasio氏は、「“50:20:30の法則”を使って、自分のお金や予算を簡略化してみましょう」とすすめています。
月収の50%を固定費に充てる場合、20%を貯蓄、残りの30%を自由に使える任意の支出に使うことができます。
貯蓄の目標に対して収入源が1つだけの場合、任意の支出よりも貯蓄を優先している限り問題ありません。
50:20:30の法則で予算を決めれば、後に優先順位が変わったとしても方向転換できる十分な余地があります。
2. 成長のための基礎を築く
当然ながら、優先順位というのは変わるものです。たとえば、20代と40代の独身者では予算の管理の仕方は違います。
しかし、早い段階で予算や貯蓄に関する確固とした枠組みを決めることができれば、それだけ暮らし向きはよくなります。
「The Young and Invested」で公認会計士のRiley Adams氏は、「20代の人は奨学金の返済をし、老後のための貯蓄を始め、自分の身の丈に合った生活に慣れる必要がある」と言っています。年齢を重ねれば、収入が上がる可能性が高いので、予算の自由度も上がります。
キャリアを積んで収入が上がれば、貯蓄の目標金額や家を所有すること、そのほか自分の経済状況や計画の範囲内でどれくらい余裕があるかを見積もるようになるのは当然です。
おそらく、老後の貯蓄やそれ以外の用途のために貯める“余剰のお金”ができると思います。
Adams氏は「子どもや扶養家族がいなければ必要経費もそれだけ少ないはずで、自分の財務状況を向上させるのは自分1人の責任となります」と言っています。
さらに、お金に関する大きな決断をするのに誰にも相談する必要がないので、もしチャンスがあれば、より高給な仕事を引き受けるのも自由だ、とAdams氏は説きます。
3. 1人でいることのメリットを享受する
あまり親しくない親戚が、自分が独身だと聞きつけた時に「心配ないよ、そのうちいい人に出会うから」と言うのを聞いて、イラッとした経験がある人もいるでしょう。これはそんな人のためのTIPSです。
Anastasio氏は次のように話しています。
結婚したカップルは、豪華な披露宴やパーティーで借金することから結婚生活が始まっているのを覚えておいてください。
結婚すると、配偶者が結婚前から抱えている借金を背負うことになるかもしれません。
結婚している人のうち半数は、配偶者が自分よりも経済的に苦しい状態にあります。
また、配偶者の社会的信用が低かったり、金遣いが荒かったりすると、経済的に大きな負担となる可能性があります。
さらに、夫婦で確定申告をすることになる際、それ自体はいいのですが内緒で節税することはできなくなります。
夫婦で確定申告をするのは、金銭的にはペナルティと同じくらい得ではないことが多いです。
収入に対する税率区分は、夫婦で確定申告すると単純に1人で申告していた分の2倍になるわけではありません。
つまり、独身者2人がそれぞれ申告するより、夫婦で申告した方が多く税金を払うことになることもあるということです。
4. 自分の選択に自信を持つ
3週間の一人旅に出たいなら、そうしましょう。兄弟の厄介者になりたくないのであれば、なる必要はありません。しばらく独身でなかった人たちには、あなたのお金に関する優先順位や選択を理解するのが難しいことがあります。
しかし、自分以外の誰かを幸せにするために、全力を尽くさなければならないような気持ちにはならないでください。特に、周りがあなたがなぜ独身なのかを不思議に思うような、お盆や年末年始には特にこのことを思い出しましょう。
家族のプレゼントにお金を出し合う時に、あなただけが独身の場合は、平等にするために自分がもっとお金を払った方がいいんじゃないかと感じる必要はありません。
また、家族が旅行できるような状態であれば、独身だというだけで常にあなたが家族に会いに行かなければならないというわけでもないのです。
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Image: Shutterstock.com
Source: SoFi, The Young and Invested
Lisa Rowan - Lifehacker US[原文]
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February 17, 2020 at 08:00AM
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