Wednesday, April 21, 2021

欧州サッカー「スーパーリーグ」計画頓挫も同然、6クラブ撤回 - ブルームバーグ

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欧州サッカーの名門12クラブが打ち出した「欧州スーパーリーグ(ESL)」創設計画は発表からわずか48時間で暗礁に乗り上げた。サッカー連盟や政界、ファンからの激しい反発を招いたためだ。

  ESLは声明で、「現在の状況を踏まえ、われわれは計画を練り直すための最適な措置を再考する」と表明。イングランド・プレミアリーグの6つのクラブが20日夜に相次いで計画から撤退すると表明したが、ESLは同計画が欧州の法律と規制に完全に沿うものだとの見解を示した。

  6つのクラブの一角のマンチェスター・ユナイテッドは「ファンや英政府、その他の主要な利害関係者からの反応に注意深く耳を傾けた」と 説明した。チェルシーフットボールクラブは、ロンドンのスタジアムでファンが抗議活動を行う中、「クラブとサポーター、幅広いサッカー界の最善の利益」を考慮した上で撤退手続きを開始したと発表した。

   最初に脱退したのはマンチェスター・シティで、アーセナルとトッテナム・ホットスパー、リバプールも続いた。

  サッカー界の内外で反対論が相次いだのを受け、半数のクラブが離脱したことで、スーパーリーグ計画は頓挫したも同然となった。米銀JPモルガン・チェースから40億ユーロ(約5200億円)の資金提供を受ける同計画を立案した幹部らは、新リーグ構想救済を議論していたと関係者2人は話した。

Chelsea soccer football fans GETTY sub

チェルシーのスタジアムの外に集まったファン(4月20日)

  同計画は欧州サッカー連盟(UEFA)や国内リーグとの 論争を招き、ジョンソン英首相ら政界リーダーも 介入に動いていた。

  当初の計画ではイングランドから6つ、イタリアとスペインからそれぞれ3つのクラブが参加を表明。これらのクラブはいずれも幅広いファン層を持つが、多額の負債も抱えている。新リーグ創設で放映権を獲得し、コロナ禍の1年の無観客試合で落ち込んだ収入を支えたい考えだった。

Unprofitable

The majority of clubs that joined the European Super League posted steep losses in the 2019/2020 season

Source: KPMG Football Benchmark

 

原題: Europe’s Rebel Soccer League Edges Toward Collapse After Outcry(抜粋)

(ESLとチェルシーの声明を追加して更新します)

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