Tuesday, February 18, 2020

治安が最悪なロシア市民シム『Survive In Russia』君は撃たれずに生き抜くことができるか【爆速プレイレポ】(Game Spark) - Yahoo!ニュース

最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

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今回は2020年2月18日にAlexander SablinよりPC(Steam)向けにリリースされた『Survive In Russia』について生の内容をお届けしたいと思います。

『Survive In Russia』とは
本作は、ロシア郊外を舞台としたテキストベースのシミュレーション。ギャングたちが跋扈する治安の悪い街で、プレイヤーは一般市民として苦しい生活を送ることになります。低い給与、当然のように行われる不正、そこかしこで遭遇する軽犯罪……本作の開発者は「プレイ後に憂鬱な気分になる」のを保証するとしています。

なお、ゲームモードは、キャラクターの人生を追体験する「ストーリーモード」と、過酷な1年を生き延びる「サバイバルモード」の2つが用意されています。

『Survive In Russia』の実内容に迫る!

ゲームの基本的な流れは「ストーリーモード」も「サバイバルモード」も同一で、心身の健康を管理しながら日々起こるイベントをこなしていく、というもの。筆者はまず、「ストーリーモード」からプレイすることにしました。キャラクターは60歳の男性教師「Filatov S.P.」。現在はFilatovしか選べませんが、今後のアップデートで2人のキャラクターが追加される予定です。

早速プレイを開始すると、画面が生活感溢れるボロアパートに。窓を選択するとストーリーが進み、それに応じてお金(ロシアルーブル)を獲得。冷蔵庫では「食品」を買ったり食べたりでき、黒い袋では「カジノ」と「娯楽」にアクセスできます。限られたリソースで食事を賄い、ときどき娯楽に手を出して心が壊れないように管理していく、という一見シンプルにも思えるシステムですが、そう簡単にはいきません。なにせ舞台はロシアなので、とにかく「薄給」。食いつなぐだけでも精一杯なのに、心の管理までしていられない……でもなんとか、ギリギリ生きていける、というバランスです。

カジノで一攫千金を狙ってもいいですが、素寒貧になるまで負けることの方が多いシビアさ。1回だけ、勝っても負けてもやめておく程度の気持ちが大事です。現実のギャンブル中毒に通じるものがあるかもしれません。

ストーリーを進めていくと、Filatovは教師をクビになってしまいました。このままだと路頭に迷ってしまうので、ショップの販売員として働くことに。そこで強盗を持ちかけられ、手助けをするも……なんやかんやあって強盗は失敗。警察に逮捕されるというバッドエンドにたどり着きました。

今回は「販売員として強盗に協力する」というルートでしたが、「ギャングとして成り上がる」ルート、「探偵として悪を追求する」ルートなど、複数の分岐があるようです。いずれにしても治安が悪く、一歩間違えれば崩れる人生を体験できます。運が良ければロシアを離れるか、逮捕程度で済みますが、ほとんどの場合銃で撃たれて死ぬので、慎重な選択が重要です。といっても、どれが正解か、というのはわからない……というロシアンルーレットじみたものではありますが。

その一方で、長ったらしい演出などもなく、テンポがいいのも特徴の1つ。筆者は1時間30分のプレイ時間のうち、ストーリーモード3回とサバイバルモード1回でエンディングに到達できました。サクサクと1ゲームを終わらせることもできるので、お手軽にロシアを感じたい方にはぴったりかもしれません。また、日本語のサポートはないものの、文章そのものが短く簡単なので、英語が苦手という方でも時間をかけずにプレイできるでしょう。

「サバイバルモード」も一味違った面白さ
先述の通り、「サバイバルモード」でもゲームの流れは同一。異なるのは、「起こるイベントの種類」と「1年を生き延びればゲームクリア」という点です。

まず、起こるイベントについてですが、「ストーリーモード」と比べたら幾分治安が良いです。犯罪に巻き込まれるとしてもほとんどが被害者側で、「捨て子と思って近づいたらリンチに遭い、財布を奪われた」、「銃を持った強盗に襲われる」、「突然母が死んだ」といった、所持金が少し減る程度の優しいものとなっています。軽犯罪、トラブルのバリエーションが豊富で、お金が減るにしても新鮮な思いができるのがポイントです。

健康や精神が回復するボーナス付きのイベントも存在。「“Ounter-Dryike”というゲームの大会に出て賞金を獲得する」、なんていうジョークじみたものもあります。中には「猫を拾う」、「友達とウォッカをがぶ飲みしながら泣く」のような、ほっこりする温かいイベントもあるのが、サバイバルモードの楽しみの1つですね。

サラダが高い……!
また、「1年を生き延びればゲームクリア」という条件はかなり絶妙なバランス。何度かプレイして慣れてきた筆者が「そろそろバランスが崩れる、もう終わりだ……」と死にかけていたところでエンディングに到達する、という具合で、プロのロシア人なら安定した生活を営めるかもしれません。エンディングでロシアを脱出できた際には思わず安堵の息を漏らしてしまいました。

作風は重く厳しいですが、プレイ感はあっさり。どんな人でも気軽に楽しめる、といった印象です。観光では決して味わえない特別なロシア気分を味わいたい人はプレイしてみてはいかがでしょうか。

タイトル:『Survive In Russia』
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2020年2月18日
記事執筆時の著者プレイ時間:1時間30分
価格:520円

「爆速プレイレポ」ではハードコアゲーマーなライターから読者に向けて、新作タイトルの生の内容を伝えるプレイレポートをお届けします。対象となるタイトルは、執筆時点で発売48時間内の新作、かつAAAからインディーまで、ジャンルやプラットフォームを問わず「読者が気になるだろうゲーム」もしくは「ハードコアゲーマーのアンテナが反応するゲーム」です。

性質上、本企画においてはゲームの評価や採点は行いません。ストーリーなどの「ネタバレ」も軽度な内容に留まることが殆どです。また、記事執筆にはデベロッパー/パブリッシャーからプレイレポート用として提供されたゲームソフトが含まれる場合もあります。プレイ時間自体も基本的には短い段階での執筆となります。

なお、マルチプラットフォームで展開されている作品においては、対応している機種のうちのひとつのエディションのみをプレイしています。そのため、本文内でプレイした際の使用機種についても明記しています。

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February 18, 2020 at 04:50PM
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