[北京 3日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は3日、フィンテック分野で個人情報保護策を強化し、データの無断収集や悪用を抑制すると表明した。ビデオ形式で参加したフィンテック関連イベント「香港フィンテックウィーク」で述べた。
中国はフィンテック分野の法的枠組みを改善するとし、各国が個人情報保護に向けた基準を共同で設定すべきだと提案した。
総裁は、データ保護は人民銀の主要課題だと表明。一部の大手ハイテク企業が許可なく顧客のデータを収集したり、悪用したりしていると指摘した。
「今後も、金融分野で引き続き個人情報保護に向けた法制度を改善し、それに応じて規制を強化していく」と述べた。
中国では、個人情報を保護するための法制度が予備的に設けられており、政府機関が監督を行うという。
総裁はまた、合理的なデータ利用を促進し、取引の利便性を高め、技術革新を可能にするべきだとも述べた。
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