国土交通省は27日までに、2019年10月の台風19号災害を受けて千曲川沿いの県内5カ所で進める遊水地計画のうち千曲市内の2カ所について、用地を買収することを地権者に提案した。これまでは国が洪水時に遊水地として利用する「地役(ちえき)権」を設定して補償を支払うとしており、事実上の方針転換。今後、地権者の意向を改めて確認し、結果を踏まえて方針を固める。
千曲市内で計画しているのは埴生(はにゅう)、平和橋の両遊水地=地図。計画地は主に農地で、地役権を設定して補償する場合、地権者らが耕作を続けられるようにする一方、買収は堤防を新設する用地などに限っていた。だが、用地買収と地役権設定による補償のどちらを希望するか、市を通じて意向を尋ねたところ、両遊水地ともに地権者の過半数が用地買収を希望。11月中旬に市内で開いた説明会で提案した。
国土交通省千曲川河川事務所千曲川緊急治水対策出張所(飯山市)の西出保所長は「(地元と)調整をしている段階」と説明。用地を買収する場合、価格の算定は今後行うため、着工時期は現在予定する2022年度からずれ込む可能性もあるが「(着工の遅れは)決まっている訳ではない」としている。
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