ブルームバーグは11月17日、中国最大級のB2B食材供給プラットフォーム「美菜(Meicai)」が香港でのIPOを計画していると伝えた。今回のIPOにあたっては3億~5億ドル(約344億~573億円)の資金を調達する予定で、時期や資金調達額などの詳細については現在審議中であるという。 美菜は今年5月、アメリカでIPOを行い、5億ドルを調達する計画が報じられ、また7月には、同社が香港でのIPOを検討していると伝えられた。これらの報道に対し、美菜はノーコメントであった。 2014年設立の美菜は、F2B(Farmer to Business)モデルによって独自のコールドチェーン物流ネットワークを構築し、農家と外食企業をつないでいる。同社の発表では、2020年末時点で中国の300以上の都市で200万以上のレストランにサービスを提供している。 美菜はこれまでに8度の資金調達を行っている。直近の資金調達は、2018年10月に「Tiger Global Management」と「高瓴資本(Hillhouse Capital)」が出資するシリーズE+で8億ドル(約913億円)を調達し、調達後の評価額は70億ドル(約7990億円)に達した。 しかし新型コロナの影響により、企業にサービスを提供する美菜の資金繰りは苦境に立たされている。今年の8月には事業の縮小を開始しており、半年で10箇所の大都市と数百箇所の地方都市から撤退したことが報じられた。
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