[アンマン 4日 ロイター] - ヨルダンのサファディ副首相は4日、アブドラ国王の異母弟で前皇太子のハムザ王子が外国勢力と連携して国家の安定を脅かす計画を企てていたとし、当局が調査してきたことを明らかにした。
ヨルダン軍は3日、ハムザ王子に対し「治安と安定」を脅かす行為をやめるよう警告し、王子はその後、自宅で軟禁されていると明らかにしていた。
サファディ副首相は記者会見で「調査では、ヨルダンを不安定にするのに適切な時期を巡る外国勢力との連絡や介入を監視した」と述べた。
外国の情報機関がハムザ王子の妻に接触して夫妻の出国を計画するやり取りもあったとした。
その上で「こうした動きが国家の治安と安定に直接影響する段階に達していることが初期調査で判明したが、国王は王子と直接話し、王族内で対処する判断をした」と述べた。
また、陰謀に絡み14─16人を拘束したと明らかにした。
王族内で解決に向けた努力が行われているが、ハムザ王子は協力的でないとも述べた。
ハムザ王子は、反体制派部族の有力者と関係を築き、当局の反発を買っていた。国内に限らず海外でも活動するこれらの反体制派のメンバーは最近、ヨルダン経済が新型コロナウイルスの打撃を受ける中、汚職に対する抗議デモの実施を呼び掛けていた。
ハムザ王子は弁護士を通じてBBCへ送ったビデオメッセージで、ヨルダンの指導者は腐敗しており、自らの利益を国民の利益に優先させていると非難した。
こうした中、ヨルダンの周辺国や同盟国はアブドラ国王の対応に支持を表明。サウジアラビアの国営通信によると、同国のサルマン国王とムハンマド皇太子は4日にアブドラ国王と電話で協議し、ヨルダンの安定と治安維持のために国王が講じている措置を支持する立場を伝えた。
関係筋によると、一部の野党関係者がハムザ王子を支持していることにアブドラ国王は不満を抱いているという。
だが政治家の多くは、軍や治安部隊による国王への支持が強固なことを踏まえると、ハムザ王子が安定を脅かす可能性はほとんどないとみている。
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