Monday, June 1, 2020

「アセス 適正と言えず」 霧ケ峰高原近くのメガソーラー計画 - 信濃毎日新聞

 諏訪市四賀の霧ケ峰高原近くでLooop(ループ、東京)が進める大規模太陽光発電所(メガソーラー)計画で、地元の諏訪、茅野両市長は1日、同社の環境影響評価(アセスメント)準備書に対する意見を県に提出、公表した。水への影響評価など、準備書には科学的データが不足し、「適正に評価されているとは言えない」(茅野市長)などと指摘。住民への丁寧な説明と合意形成を同社に求めた。

 準備書は、計画が環境に及ぼす影響を調査・予測した結果と、環境への悪影響を回避・抑制するための対策の案を示し、最終的な評価書の前段階に当たる。知事は8月末ごろまでに、準備書に対する意見を公表する予定。両市長の意見や県環境影響評価技術委員会の議論を参考にすることから、ループ側にアセスの内容などの見直しを求める可能性が強まった。

 ループは1日の取材に「厳しい意見が多かった。真摯(しんし)に受け止め、住民の不安を払拭(ふっしょく)できるよう努める」とした。電力の買い取り価格がさらに引き下げられる来年4月より前に着工したいとし「時間や経済性を見ながら、可能な限りの対応をしていく」としている。

 金子ゆかり諏訪市長は水や景観への影響など151項目の詳細意見を記した。準備書は「不明点、不備および不足が散見され、妥当性、客観性、および再現性が明らかでない部分が多い」とし、科学的な検証機会を設け、再検討や修正を行う必要性を指摘。地域住民への十分かつ丁寧な周知と説明の機会を設定し、疑問や不安、懸念の解消と合意形成を図ることを求める―と訴えた。

 今井敦茅野市長は水や防災対策など84項目の詳細意見を記した。県環境影響評価技術委員会などが科学的データの不備や不足を指摘していることを踏まえ、準備書は「環境への影響が適正に評価されているとは言えない」と主張。「環境への影響予測を論理的に説明して、住民の理解を得る手順を踏むことは開発事業者の責務」とし、住民説明会の開催や住民の不安を考慮した計画の見直しを求めた。

 環境影響評価法の施行令改正に伴い、ループの計画は5月、県条例に基づくアセスから国が関与する同法のアセス(法アセス)に移行した。8月末ごろまでに公表される知事意見は国に提出される。その後、経済産業省環境審査顧問会による審議や環境相意見などを経て、来年1月末までに経産相が勧告を出す見通しだ。

(6月2日)

Let's block ads! (Why?)



"計画" - Google ニュース
June 02, 2020 at 08:04AM
https://ift.tt/2U45a0W

「アセス 適正と言えず」 霧ケ峰高原近くのメガソーラー計画 - 信濃毎日新聞
"計画" - Google ニュース
https://ift.tt/2RKVlEs
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Share:

0 Comments:

Post a Comment