福井市のシェアサイクル「ふくチャリ」。手軽に利用できるシェアサイクルが自転車利用拡大の鍵を握る=福井市役所で |
県は三月、暮らしや観光に自転車を生かす「県自転車活用推進計画」を策定した。自転車に週一日以上の頻度で乗る県民を、現在の39%から五年後に45%まで増やすことなどを目標に掲げた。だが福井は一世帯あたりの自家用車保有台数が日本一。「脱・自動車依存」には、県民のライフスタイルをいかに変えるかが大事になりそうだ。
自転車を巡っては、二〇一六年に自転車活用推進法が国会で衆参ともに全会一致で成立。同法は環境に優しく、健康に良く、災害にも強い自転車をさらに活用することを提唱し、都道府県や市町村に対して、個別の活用推進計画の策定を求めている。県は昨年八月に検討会議を設置し、現状の課題や今後の施策を議論してきた。
県交通まちづくり課の市橋章課長補佐は「体を適度に動かす健康面のほか、温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)の排出削減、渋滞を減らすためにも、自動車に頼りすぎない社会への転換を目指したい」と話す。
ただ、県民が一カ月間に自転車を使用する平均日数は九・二日で、全国平均を一・四日下回っている。北陸の宿命でもある冬の雪や雨で、自転車を乗り続けるのは厳しいハードルだ。そこで計画案では、目標に「自転車と暮らすライフスタイル」を掲げた。いつも自動車で移動する生活から、少しずつでも通勤やサイクリングをしてみるなど、自転車を取り入れる生活を呼び掛ける。
使いたい時だけ自転車を借りられるレンタサイクルの拡大はポイントの一つ。特に福井市の「ふくチャリ」などの、自転車を借りた場所と別の場所で返却できるシェアサイクルは、用事で出掛ける時などに気軽に使用できる。新幹線で訪れた観光客にも便利なことから、県は五年間で県内七十カ所のレンタサイクル拠点を百カ所に拡充する目標を立てた。
自転車の活用などを研究し、検討会議の会長を務めた福井工業大の吉村朋矩准教授は「〇・五〜五キロの移動なら自転車がいちばん早く着き、自動車では見落としてしまう景観なども楽しめる」と強調。特に福井市など市街地が比較的コンパクトで坂の少ない地形であることも踏まえ、「晴れた日ぐらいは自転車に乗ろうというライフスタイルに変えることで、もっと暮らしやすくなる可能性を秘めている」と指摘した。
観光では、二三年春の北陸新幹線県内延伸を見据え、嶺南で三方五湖を一周する周遊ルートと、嶺北で大本山永平寺や一乗谷朝倉氏遺跡、東尋坊を結ぶ観光地アクセスルートを設定。それぞれ案内看板や路面表示を増やし、自転車で楽しめる県内観光のアピールも図る。
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April 06, 2020 at 03:09AM
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脱・自動車依存なるか 県が自転車活用推進計画策定 - 中日新聞
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