Sunday, April 5, 2020

70年超の長期計画、森若返りへ木々伐採 三木山森林公園 - 神戸新聞

 四季折々の自然が楽しめる三木山森林公園(兵庫県三木市福井)で、木々が切られ、地面がむき出しになった区画がある。来園者からは「建物でも建つのか」との問い合わせもあるそうだが、あくまで森林管理の一環。70年以上の長期計画で森の若返りを目指すという。(大橋凜太郎)

 1993年に開園した同公園は、「人と森林との共生」をテーマに運営している。2009年には昭和30年代の里山環境を復元しようと職員らが立ち上がり、外来種の駆除や在来植物の植栽などに着手。ニホンアカガエルといった多様な生物が定着した。

 一方森林そのものに手を加えることはほとんどなかったため、開園後約25年で、勢いが衰えた樹木も多い。二酸化炭素の吸収力が落ちたほか、茂った葉が太陽光を遮り、背が低い木々が育ちにくくなっていた。

 森の健全性や多様性が失われている状況を打開するため、18年度から若返りへの取り組みが始まった。貴重な種の生息環境を守る「保全ゾーン」や来園者の利便性を優先する「利活用ゾーン」など園内の区域を分類。まず取りかかったのがイロハモミジが群生する「もみじ谷」で、日が当たらず紅葉しない木があったため、区画を限定して伐採した。

 19年度には「もみじ谷」の別の区画を皆伐。人通りの多い芝生広場沿いの一部でも、ほぼ全ての木を切った。実を落とす木を数本残すことで落ちた実や切り株から出た芽が育つことを期待しており、取り組みを来園者に紹介する狙いもある。

 ほかにもコバノミツバツツジがまとまって生える「つつじ尾根」を並行して整備。20年度には一般公開していない区画の木を切る。計画は75年後の達成を目指し、5年ごとに見直す。

 同公園管理事務所の技師・西垣善隆さん(35)は「森林を管理するため、木を切ることも必要。それを理解してもらいたい」と話していた。

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