鹿児島テレビ
地域
アメリカ軍の訓練移転候補地となっている鹿児島県西之表市の馬毛島を巡って新たな展開です。
馬毛島では現在、アメリカ軍の訓練移転などを計画する防衛省が2つの調査を進めています。
ひとつは、島の東側の海域で地質などを調べるための「海上ボーリング調査」で、期間は2022年5月末まで。
もうひとつは、訓練を移転した際の影響を調査する「環境アセスメント」で、2021年2月に手続きが始まっていますが、終了の時期のめどは立っていません。
こうした中、防衛省が11日始めたのが島の整備に必要な“仮設のコンクリ-ト工場”を建設するための「入札公告」、つまり「入札情報の公開」です。
訓練移転の影響を調べる「環境アセスメント」を行っている最中のこうした手続きの開始に、「施設工事に直結するもので承服できない」などと反発の声が相次いでいます。
防衛省は11日、西之表市の馬毛島を整備するため、仮設プラントの建設に関する入札公告を行いました。
防衛省によりますとこの仮設プラントは馬毛島の滑走路建設に使うコンクリートなどを製造するためのもので、このプラント関連の工事の総額は約170億円です。
馬毛島へのアメリカ軍の訓練移転計画などをめぐり防衛省は現在島の周辺海域のボーリング調査や動植物などへの影響を調べる「環境アセスメント」の手続きを進めています。
このような事前の調査が”道半ば”の中、11日行われた仮設プラントに関する入札公告。
訓練移転に反対する地元・西之表市の八板俊輔市長は、「施設の本体工事に直結するもの」とした上で「住民の理解を得て進むべきで承服できない」としています。
一方、突然の入札公告実施に賛成派も困惑しているということです。
西之表市と馬毛島の未来創造推進協議会 杉為昭 事務局長
「率直にびっくりした。西之表市民が一番不安要素としているのが計画について何の住民説明もないまま計画だけが先走りしていることについて、ものすごく不満、不安を持っている」
協議会のメンバーらは11月17日、九州防衛局を訪問し、住民説明会の開催などを要望するということです。
県も入札公告の事実を確認していて「入札を行う前に環境アセスメントの結果など住民の判断材料が示されるべきと考えており、了承しかねる」としています。
塩田知事
「入札公告をよく見ると工事は『環境影響評価書(の公告)の後』と書いてはいるがそのタイミングもまだよくわからない中で、もう少ししっかりと説明する方がいいのではないか」
防衛省は県などに対し「工事は環境アセスメントの後実施するものであり、今後も地元の理解が得られるよう努めたい」としています。
からの記事と詳細 ( 賛成派も…「計画先走りに不安」 防衛省の入札公告に反発の声 鹿児島・馬毛島巡り - www.fnn.jp )
https://www.fnn.jp/articles/-/268738
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