【ワシントン=船越翔】米航空宇宙局(NASA)は、月面に宇宙飛行士を送り込む「アルテミス計画」の目標時期を、現状の2024年から延期する方針を固め、9日にも表明する。月着陸船の開発の遅れなどが原因で、計画に参加する日本にも伝えた。
NASAは今年4月、月着陸船の開発を委託費約29億ドル(約3300億円)で米宇宙企業スペースXに発注。これに受注を目指していたブルーオリジンが不服を唱え、8月に契約のやり直しを求めて提訴した。裁判所は今月4日にブルーオリジンの訴えを棄却したが、NASAはこの間、月着陸船の開発を中断していた。
新型コロナウイルスの流行や予算不足などから、探査に必要な大型ロケットなどの開発も大幅に遅れている。NASAはこうした状況を踏まえ、24年までの実現は難しいと判断した。
同計画を巡っては、トランプ前政権が19年3月、目標時期を当初の28年から4年前倒しすることを決めた。ただ、予算の確保などの具体策は明らかにせず、専門家らが実現に疑問を投げかけていた。NASAはバイデン政権発足後の今年5月に就任したビル・ネルソン長官の下、見直し作業を進めていた。
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