
近年、顕著な増加傾向を見せている不登校ですが、個別の状況については当然のことながらそれぞれ異なる背景があり、悩んでいるご本人やご家族にとっては辛いだけの状況かもしれません。 しかし、不登校が段階的にどういう状態にあるかを把握することで解決の糸口が見つけられるケースもあります。ここでは、不登校にも5つのフェーズがあることを紹介した上で、それぞれのステージの特徴とそれに応じた関わりのポイントについてお伝えします。
◆不登校は原因究明より“現状認識”が大切
不登校や引きこもりについてのご相談を承る中で、原因を伺うと主に次の3点が挙げられます。 ・人間関係の不振(対教員、対生徒) ・発達障害や自閉症スペクトラムなどへの無理解が招くコミュニケーションのトラブル ・起立性調節障害による生活リズムの変化 その他にも、最近では特に理由がない「なんとなく」学校に通えなくなる子どもも増えています。ただし、「なぜそうなったのか?」と原因究明にエネルギーを費やしても解決に結びつくことはそう多くはなく、むしろ的確な現状認識を持つことで将来への確かな道のりが見えてくることの方が少なくありません。我々のような不登校に対応するカウンセラーもその点を注意深く観察することを心掛けています。
▼不登校は5段階に分類できる
さて、現状といっても漠然ととらえるのではなく、具体的な次の5段階に分類できるところから認識していただきたいと思います。 ・登校しぶり期 ・混乱期 ・安定期 ・回復期 ・復活期 これらの5つの段階の特徴とフェーズに応じた関わり方のポイントについてお伝えします。
◆1. 保健室登校などとも呼ばれる「登校しぶり期」
この時期の特徴的なことは、本人が学校に行く意欲を見せている点です。頭では、学校に行きたい、行かなくてはいけないと認識しているものの、校門の前で足が止まる、教室に入ると気持ちが悪くなる、腹痛・頭痛が起きるなど……心と体のバランスをコントロールできなくなっています。 しかし、帰宅したり保健室に入ると落ち着きを見せるなど、一歩進んで二歩下がるようなイメージです。「五月雨登校」や「保健室登校」といわれる状況です。 この時期ですと、本人と話し合っていく過程で「どうしてそうなったのか」と原因を探ることは問題ありません。ただし、登校できない状況を一方的に否定的な側面だけでとらえないようにしたいものです。
からの記事と詳細 ( 不登校は「原因」究明より「現状」の理解が重要? 登校「しぶり期」から復活までの関わり方(All About) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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