滋賀県野洲市の新病院を巡る整備方針が揺れている。栢木進市長は昨秋の市長選で、市立野洲病院を現地で建て替え、旧計画予定地のJR野洲駅南口には建てないとの公約で初当選。しかし、今年3月に現地建て替えを断念し、今月28日には旧計画地のすぐ隣を候補地にするなど、方針が二転三転。旧計画を支持する市民グループが29日に開いた集会では参加者から批判の声が相次いだ。
栢木市長が28日の市議会特別委員会で示した候補地は、自らが中止した、前市長時代の旧計画予定地(約5400平方メートル)の隣接地だ。縦長の土地(約3600平方メートル)で、栢木市長は「狭すぎて無理と思う」としていたが、市の危機的財政状況などを理由に一転して候補地に絞り込んだ。
ただ、駐車場の確保などが難しく、市側は委員会で「地下駐車場建設も検討する」「ガラス張りやヘルスケア施設、部屋の内装など旧計画にある華美な仕様を省き、建設費を10億~20億円削減する」とした。
一方、栢木市長は旧計画予定地について「病院ではなく、にぎわいを創出し、税収も図れる商業施設を誘致する」との考えを崩さず、「ランドマーク的な施設を来年度にも民間から公募したい」との方針を示した。
29日の集会は「駅前新病院を実現する会」が開き、約100人が参加。市民からは「栢木市長は完全に公約違反だ。議会はなぜ不信任を決議しないのか」などの声が出た。旧計画予定地での早期建設を求める署名活動を始めると決めた。
からの記事と詳細 ( 新病院の整備巡り迷走、市民「公約違反だ」…新たな候補地は中止した計画地の隣 - 読売新聞 )
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