
神鋼商事(社長・森地高文氏)は20日、2021~23年度の中期経営計画を発表した。「EV・自動車軽量化」と「資源循環型ビジネス」を重点分野と定め、23年度には20年度比2・3倍の経常利益95億円以上、ROE9%以上を目指す。また3年間で自動車向け鋼材加工や環境リサイクル、アルミ加工事業に総額200億円を投資する。 23年度のセグメント別経常利益目標は鉄鋼41億円(20年度実績は6億円)、鉄鋼原料13億円(同3億円)、非鉄金属23億円(同19億円)、機械情報13億円(同12億円)、溶材5億円(同1億円)とした。このうち非トレード比率を前中計の16%から22%まで高める。さらに30年度には33%への向上を目指す。 鉄鋼市場については国内需要が減少する一方、海外市場は現地材化や現地部品化などの進展で競争が激化すると想定。このような環境下でも収益を高めるため、調達先の多様化や加工機能、建材ビジネスの強化を推進。中国や米国での需要取り込みを進める。 鉄鋼原料は冷鉄源とバイオマス燃料の扱いを増やす。20年度の鉄スクラップ扱い量は役70万トンだったが、調達力とアジア圏向けのビジネス強化で23年度には120万トン、30年度に150万トンを目指す。溶材はM&Aによる流通再編を狙う。同時に全社横断戦略チームを立ち上げ、M&Aや新規ビジネスを検討する。 投資計画をめぐっては加工とリサイクル事業を中心に200億円を投じる。自動車向け鋼材加工では中国と北米をターゲットに20億円を投じ、24年以降の収益化を狙う。環境リサイクルでは30億円、アルミ加工では80億円をそれぞれ見込む。このほか、国内や東南アジアでM&Aによる流通再編を20億円、その他海外サプライチェーン拡大で50億円をそれぞれ想定した。
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