[5日 ロイター] - 中国電子商取引大手アリババ・グループの共同創業者である蔡崇信(ジョセフ・ツァイ)副会長は、傘下の香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)を売却する計画はないと表明した。ロイターが確認した同紙従業員宛ての書簡で明らかになった。
同紙を巡っては中国政府系企業が買収案の提示を検討しているとブルームバーグ・ニュースが報じていた。
書簡ではSCMPの劉可瑞(ゲイリー・リウ)最高経営責任者(CEO)が、同紙の所有構造を変更する計画はないというメッセージを伝えるよう蔡氏から依頼されたと述べている。蔡氏はSCMPの会長でもある。
蔡氏は「SCMPの所有権については、これまで一度も議論されたことはなく、アリババに変更する計画はない。うわさや憶測には全く根拠がない」と述べたという。
ブルームバーグは関係筋の話として、中国国有企業で一連のメディア資産を保有する紫荊文化集団がSCMPの買収を検討していると報じた。他の政府系企業も買収に乗り出す可能性があるものの、取引は実現しない可能性もあるという。
SCMPは書簡についてコメントを控えた。広報担当者は、アリババが同紙の売却を検討しているという報道は「正しくない」と述べた。
ブルームバーグは3月、中国政府がアリババに対し、SCMPを含むメディア資産の一部を売却するよう圧力をかけていると報じていた。
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