Tuesday, November 16, 2021

馬毛島基地計画 工事入札公告は「地元軽視」 西之表市長、防衛省訪れ抗議 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

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馬毛島

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 西之表市の八板俊輔市長は16日、防衛省を訪れ、同市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に関する工事入札を環境影響評価(アセス)の結果を待たず公告したことに抗議した。同日は塩田康一知事も同省を訪れ、アセス途中の公告を「了承しかねる」と改めて伝えた。

 八板市長は同省地方協力局の青木健至次長と非公開で約35分間面会した。市長によると、入札公告について文書で「施設設置への判断につながる環境影響評価など調査結果を住民に説明の上、理解を得てから進むべきだ。地元軽視と言わざるを得ない」と抗議した。

 塩田知事は自衛隊による離島急患搬送態勢の維持を求め岸信夫防衛相と面会。岸防衛相は冒頭、入札公告に触れ「厳しさを増す安全保障環境を踏まえ、施設整備をできるだけ早く進めなければいけない。入札公告は必要だった」と理解を求めた。

 これに対し、塩田知事は「(了承しかねるという)県の考えはこれまで通り。まずは環境アセスなどの手続きをしっかり行ってもらい、住民の判断材料の提供をお願いする」と述べた。

 防衛省は11日、馬毛島での滑走路建設など主要施設建設に使うコンクリート製造のため、島内に設置する仮設プラントの入札を公告した。

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