『おちょやん』(NHK総合)第9週目「絶対笑かしたる」では主人公の竹井千代(杉咲花)は新しい喜劇の一座に入るため4年ぶりに道頓堀に戻ることになる。その「鶴亀家庭劇」の座員として新たに登場するのが明日海りお演じる高峰ルリ子だ。高峰はかつては東京で主役を張るほどの人気女優でプライドが高く、最初は喜劇をバカにしていたが徐々に女優魂に火がついていくという役どころ。明日海はこれが朝ドラ初出演となる。
明日海といえば、宝塚歌劇団花組トップスターとして人気を博した元タカラジェンヌ。5年半のトップ在籍期間中に、大劇場主演作12作(準トップ時代を含む)という偉業は、平成以降に退団したトップとしては史上最多となる。
『おちょやん』で演じる高峰もより厳しい芸事を極めていたところから「喜劇」という全く異なる新しいジャンルに飛び込む役どころだが、それはまさに2019年に宝塚歌劇団を退団し、昨年芸能活動を再開、その後本作が初のドラマ撮影現場となった彼女自身とも重なるところがあるだろう。
タイムリーにも先に放送された『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』(カンテレ・フジテレビ系、以後『青のSP』)では舞台となる学校に隠された“秘密”に繋がるキーパーソンである元・音楽教師の小川香里役を演じている。“元”音楽教師としたのは、第2話で彼女が現在消息不明で亡くなっている可能性も示唆される謎めいた存在だからで、そこはかとなく漂う重要人物感も話題となっている。
第3話の回想シーンでは、ピアノ演奏を披露し、とてもしなやかなしっとりとした雰囲気を纏いながらもその中に芯のある凛とした出立ちを感じさせた。まだ短く、かつ台詞も発していない登場シーンでも確実に観る者に印象を残していく。彼女が何かを憂いていたその目が捉えていたものが気になってしまう余韻を与えていくのだ。彼女が演じる小川先生は困った生徒を放ってはおけない強い正義感と責任感の持ち主で、それがために何らかの事件に巻き込まれたようだ。これから徐々にこの謎が解き明かされていくようで、今後彼女の登場シーンが増えるのもまた楽しみだ。
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