映画『名も無き世界のエンドロール』(1月29日公開)の公開記念舞台挨拶が30日、都内で行われ、主演の岩田剛典(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、出演の新田真剣佑、山田杏奈、中村アン、メガホンをとった佐藤祐市監督が登壇した。
本作は、第25回小説すばる新人賞を受賞した行成薫の同名小説を、映画『ストロベリーナイト』シリーズの佐藤祐市監督が映画化。親がいないという共通点を持つ幼なじみのキダ(岩田)とマコト(新田)の数奇な運命を描いたサスペンス・エンターテインメント。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、1席空けた形ではあったが、多くの観客の前に登壇した岩田は「ちょっと感動しております。これだけお客さんが入った状態で舞台挨拶ができるというのは本当に幸せなことなんだなと、改めて今、実感しております」と嬉しそうに語り、新田も「なかなかお客さんが入った舞台挨拶ができなかったので、とても嬉しく思っております。(ライブビューイングで見ている)全国の皆さんも楽しんでいってください」とカメラに向かって手を振った。
また、本作を初めて見た際の心境を尋ねられると、自宅で2回見たという新田は「個人的に大好きなジャンルで、ものすごく面白くて、1度読んでわかっているんですけど、映像で見るとまた違っていて、さらに自分の想像を超えるシーンがたくさんあって、2回見るほど面白かったです。なのでぜひ、2回、映画館に足を運んでいただけたらと思います」とアピールし、脚本を読んだ際も、初号試写を見た際も“面白い”と思ったという岩田は「切ないヒューマンドラマというのが本質だと思うので、自分の大切な方とか、自分の中で大切にしている感情というものは、自分の環境が変わっても変わらないものがあったり、そういった人生を見つめ返すような1つのきっかけにもなる、そういうメッセージも含まれているんじゃないかなと感じました。自分の中で腑に落ちましたし、自分はこういうことが人生に起きてしまったらどうするんだろうとか、そういうことを考えちゃいましたね」と回顧した。
さらに、佐藤監督が本作と同日に公開された『ヤクザと家族』『花束みたいな恋をした』の名前を挙げ「(本作を含めた)3作品とも絆というか、人との関わりみたいなものを大事にしていて、それぞれ人と顔を合わせて話せない時代に、期せずして様々な絆を描いた3本が同時に公開になったというのは、ちょっと感慨深いものがあります」としみじみと語り、「こういう時期だから『映画館にきて』と大きく言えないんだけど、エンターテインメントがこういう世の中の支えとか、息抜きを提供できるのであれば、みんなで頑張っていきたいなという気持ちになりました」と吐露する一幕も。
そして最後に、締めの挨拶を求められた岩田は「マッケンも『2回見た』って言ってましたけど、2回見るとまた違うんですよ!あそこのセリフが実はここに繋がっていたとか、とにかく仕掛けがたくさんある映画になっています」とオススメし、「監督もおっしゃってくださった『ヤクザと家族』『花束みたいな恋をした』、そして自分たちの『名も無き世界のエンドロール』。この3つをぜひともセットご覧いただきたいなと思います。こういう時代だからこそ、映画がもっと活気付いてほしいですし、映画館に人が入ってほしいし、感染対策をバッチリにすれば安全だと思うので、映画の時間が皆さんにとって安らぎのひとときになってくれればと思います。言いづらいですけど、ぜひ劇場に遊びに来てください」とライバル作品を含めてアピールした。
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