Thursday, January 28, 2021

働く人が住み続けるまちへ 湖西市総合計画審、市長に答申 - 中日新聞

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影山剛士市長(左)に答申する池上重弘会長(左から2人目)ら=湖西市役所で

影山剛士市長(左)に答申する池上重弘会長(左から2人目)ら=湖西市役所で

  • 影山剛士市長(左)に答申する池上重弘会長(左から2人目)ら=湖西市役所で

 湖西市総合計画審議会は二十八日、市の第六次総合計画(二〇二一〜三三年度)の審議結果をまとめ、影山剛士市長に答申した。「『ひと・自然・業(わざ)』がつながり 未来へ続く わがまちKOSAI」をキャッチフレーズに、市内で働く人に住み続けてもらえるまちづくりを目指した政策を達成目標とともにまとめた。 (鈴木太郎)

 計画は、中心となる基本構想と、前期(二一〜二五年度)、中期(二六〜二九年度)、後期(三〇〜三三年度)の具体的な実践計画からなる。基本構想と前期の実践計画の内容について一九年十一月に影山市長から諮問を受け、世代の異なる住民代表らでつくる十一人の委員が五回にわたり審議。市民による意見募集(パブリックコメント)も受けた。

 総合計画案では、四〇年の人口目標を約五万三千人と定めた基本構想をもとに、前期の実践計画には四つの戦略と二十三の施策を設定。昼間人口が夜間より多い市の特徴を踏まえ、市外の通勤者に住んでもらう「職住近接」につながる移住定住支援や畜産臭気対策、モノづくり産業の活性、公共交通の拡充に重点を置いた。各戦略と施策、施策にひも付いた五十四の基本事業には、達成度を示す数値目標を設けた。

 会長で静岡文化芸術大の池上重弘教授(58)ら委員三人が市役所を訪れ、審議で出た意見を伝えた。池上会長は「人が住む場所は一つ。移住の選択肢に挙がるだけでなく、最後の一つに選ばれる決め手は何かを見定め、外国人を含めた市内で働く人にPRしてもらいたい」と要望した。

 影山市長は「総合計画を作文で終わらせず、市の進むべき方向として市民に伝えるよう努力する。挙げた項目を一つでも早く着実に実現させたい」と答えた。

 基本構想案は、議案として市議会三月定例会に提案される。

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