
岐阜市教育委員会が中止を決め、住民らの間で困惑が広がる公民館・プール棟の建設予定地=8日午前、同市長良、長良小学校
岐阜市教育委員会が、7年前から進めていた長良小学校(同市)のプールの建設計画を一転して、中止すると決め、地元に困惑が広がっている。市教委は入札不調や、検討中の「方針」に基づいて決めたと説明しているが、詳しい決定の過程は明らかにしていない。市は本年度当初予算にプールの工事費を盛り込んだが、今月1日に開会した市議会定例会に、工事費を減額する補正予算案を提出。議決を経た公共事業計画を一方的に覆した形で、市議会から「議会軽視だ」と憤る声が上がっている。
「教育委員会の方針にのっとり、建て替え計画を抜本的に見直し、中止することといたしました」。8月下旬、同校体育館で開かれた住民向けの説明会で、市教委の担当者はこう語り、工事業者の応札がなかったことを理由に挙げた。
同校は2013年、校舎や体育館、共同調理場などを一体的に整備する計画を決め、今年2月にはプール跡地を含む敷地に建てた新校舎や新体育館が完成。新プールは新築する公民館の2階部分に造り、来年5月に完成する予定だった。説明会に参加した60代女性は「なぜ入札をやり直さないのか、説明がない。中止を既に決まったことのように話していて違和感を覚えた」と、ふに落ちない様子だった。
市教委が決定の根拠にする「方針」は、市が17年に市内公共施設の管理に関して定めた総合管理計画に基づく。計画では取り組みの一つに「施設総量・配置の最適化」を挙げ、「利用度の低い施設やコスト状況の悪い施設等は縮小等に向けて検討」と示している。
市教委はこの計画を根拠に、利用が夏場の約2カ月間に限られ、建て替えの後にも保守点検や上下水道料金といった維持管理費がかさむ学校プールは、計画に基づいて在り方を検討する必要があるとの「方針」を示していた。
ただし、この「方針」は正式には決まっておらず、市教委は18年、学校プールを縮小の対象と捉える方針について「検討する」と決めたが、結論については先送りされていた。市教委は本年度内に素案をまとめ、21年度に決定するとしている。
長良小について、水泳の授業には民間のスイミングクラブを活用する考えという。市教委教育施設課の担当者は岐阜新聞の取材に「入札不調を機に原点に戻り、計画の在り方について検討した中で方針転換した。理解してほしい」と答える。
市は今月の市議会定例会に、工事内容の見直しに伴い、国や県の支出金などを含む1億9381万円を減額する補正予算案を提出した。一方で「1回の入札不調を理由にした計画変更は、到底納得できない」として、住民らが従来通りの事業の実施を求めて市に請願を提出している。
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September 09, 2020 at 06:25AM
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学校プール建設計画中止 「コスパ悪い」市教委独自判断に憤り - 岐阜新聞
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