このうち京都市東山区の旅館は、SNSで旅館と周辺の観光地の魅力を伝えてくれる人に、1か月間、無料で1部屋を貸し出すことにしました。
選考の結果、選ばれた神戸市の吉川亜矢さんはこれまで旅行の写真をインスタグラムで積極的に発信してきました。
吉川さんは友人と一緒に清水寺や八坂の塔など旅館の周辺を散策しいわゆる「インスタ映え」する景色を写真に収めて発信していました。
吉川さんは「これを期に頻繁に足を運び、京都を極めたい。フォロワーには外国人もいるので、写真を見て日本に来たいと思ってもらえたらいいと思う」と話していました。
この旅館の佐野誠治専務は「この1週間で年末まで60件ほど予約が入ってきました。SNSで発信してもらうことで京都に行こうかなと思ってもらえることを期待しています」と話していました。
また、同じ東山区のホテルは東京からの観光客にターゲットを絞った「東京都民限定プラン」を始めました。
1泊2食付きで通常1人1万7160円のプランは、東京都民だけ、30%割り引きます。
ここから「Go Toトラベル」の利用でさらに35%が割り引かれるため、東京の人は7800円で利用できることになります。
このホテルは8月は「Go Toトラベル」の効果もあって稼働率は4割と、6月、7月に比べて1割ほど持ち直したものの経営は依然苦しい状況です。
ホテルの吉田良副支配人は「稼働率を上げて従業員の雇用を確保していく必要があります。大幅に割り引いているためなかなか利益には結び付きませんが、新プランを利用して京都に来ていただきたいと思います」と話していました。
一方で、京都に住む人たちの中には、観光客が増えることで再び感染が広がってしまうのではないかと不安を感じている人も少なくありません。
京都市観光協会は、観光客を対象にしたホームページを立ち上げ、▽旅行前の体調チェックや密集を避ける旅行の計画を促しているほか、
▽旅行中に発熱したときには専用の電話窓口に相談するよう呼びかけています。
京都市観光協会の嵯峨亜希子担当部長は「受け入れ側のわれわれがしっかり対策するのはもちろんですが、旅行を通して感染が広がらないよう、このタイミングで観光客の方にもしっかり事前に準備と対策をしていただきたい」と話しています。
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