
高速大容量や低遅延が売りの5G。その特長を最大限に生かすべく、端末も変化を遂げようとしている。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を気軽に楽しめるメガネ型デバイスが登場し、スマートフォンは2画面や折りたたみ式の巨大ディスプレーに進化。これら新端末が切り開く新たなビジネスの可能性に迫る。
5Gの高速大容量という特長を生かすコンテンツとして、特集の第1回で紹介したVRやAR。スマホでも利用は可能だが、本命と考えられているのが「ARグラス」だ。現実空間にある壁や床などをセンサーで認識し、デジタル情報を重ねてレンズ上に映し出す。NTTドコモは米マジックリープと提携して「Magic Leap 1」を20年5月以降に発売する予定。KDDIは中国エンリアルと組み、同社の「NrealLight」を使った実証実験を進めている。
NTTドコモはMagic Leap 1がスマホよりも優れる点について、歩きスマホがなくなることを第一に挙げる。Magic Leap 1は重さ316グラム。ヘッドホン並みの軽さで、装着しても違和感は少なく「身につけたままで、コンテンツを直感的に利用できる」(NTTドコモ)。エンターテインメントや観光、教育といった分野でこれまでにない体験価値が提供できると想定する。20年5月以降、まずはオンラインショップと法人向けに限定して発売し、ユースケースの創出を目指す。米国では20万円以上で販売されており、日本でもそう大きくは変わらないとみられる。
ドコモは20年1月に開催したイベント「DOCOMO Open House 2020」で、マジックリープのARグラスを使ったデモ「ウルトラマン MR Show」を披露した。MRとはMixed Realityの略で、日本語では複合現実と呼ばれるものだ。街を再現したジオラマの前にARグラスを装着して立つと、街中にバルタン星人が出現。ウルトラマンとの闘いを繰り広げる。バルタン星人とウルトラマンはARグラスのレンズ上に投映された映像で、レンズ越しに見えるジオラマと重なることで、リアル感が増すというわけだ。レンズ側のセンサーで位置を把握しているため、見る場所を移動すればそれに応じて視点も変わる。
5Gの通信網が張り巡らされ、ARグラスと直接通信するようになれば、屋外でもAR体験がどこでも楽しめる。例えば、バーチャルガイドの案内で名所旧跡を巡る観光コンテンツや、目の前にある動植物を瞬時に判別してグラス上に説明を映し出す教育コンテンツなどが考えられる。
KDDIがパートナーとして選んだエンリアルのNrealLightはMagic Leap 1より格段に軽く、僅か88グラム。グラス側に映像処理チップは入っておらず、コンピューティングユニットかスマホに接続して使う(参考記事:「KDDIと組んだVR眼鏡スタートアップ『nreal』創業者に直撃」)。メルカリと組んで、目の前にあるアイテムを画像認識してメルカリの出品物から類似した商品を検索する実証実験も行った。この技術を応用すれば、ECに限らず、リアル店舗で商品の詳細な情報を表示するなどの利用が想定できる。KDDIは、AR会議システムの開発にも乗り出している。エンタメから小売り、日々の業務まで幅広いシーンで活用される日は近い。
スポーツ観戦は2画面が当たり前に
これまで「ちょっとキワモノ」扱いされてきたスマートフォンが、5G時代にもてはやされるようになるかもしれない。2枚のディスプレーを備え、折りたたむことができる2画面スマホ「LG V60 ThinQ 5G」(韓国LGエレクトロニクス製)を、NTTドコモとソフトバンクの2社が取り扱うことになった。
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