岐阜県は、去年とことしの夏の大雨で水があふれるなどして流域に被害をもたらした飛騨川について、再び同じような大雨になってもあふれないようにするための新たな整備計画案をまとめました。
高山市や下呂市など岐阜県内の１０市町村を流れる飛騨川の流域では、特別警報が出された去年７月の記録的な大雨で水があふれるなどして２７１棟の住宅が浸水したほか、ことし８月の大雨でも３７棟が浸水する被害が出ました。
飛騨川を管理する岐阜県は、平成１２年に策定した現在の整備計画を見直すことを決め、専門家などから意見を聞いたうえで追加対策を加えた新たな計画案をまとめました。
公表された案では、去年７月と同じ規模の大雨でも川があふれないようにするため、下呂市のおよそ１１キロの区間で川幅の拡張や川底の掘削、堤防のかさ上げを行うほか、高山市ではあわせて３か所に新たに堤防を作るなどとしています。
さらに、白川町では、飛騨川とその支流の白川の合流地点から白川沿いにおよそ６００メートルの区間で新たに堤防を作ったり住宅地のかさ上げをしたりするとしています。
こうした整備計画は今後３０年間を見据えたもので、県は今年度中の正式な策定を目指しています。
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