熊本県人吉市は、昨年７月の豪雨災害からの復旧・復興に向けた市復興計画の素案をまとめた。７日、市議会全員協議会で公表した。
計画では、「被災者のくらし再建とコミュニティーの再生」「力強い地域経済の再生」「災害に負けないまちづくり」の３項目を施策の柱に設定。具体的な取り組みとして、災害の危険性がある区域の住宅について土地のかさ上げや高台移転の検討、災害住宅の整備などを盛り込んだ。
また、早急に取り組むべき施策として、球磨川本流・支流の流木やたい積土砂の撤去、浸水想定区域図の全世帯への配布、地域別の課題に応じた「復興まちづくり計画」の策定などを挙げた。
素案は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、計画策定委員会の委員に書面で意見を求めてまとめた。
市は８日夜から、町内会長らを対象に校区ごとに開く座談会で内容などを説明。９日からパブリックコメントも実施する。今月下旬に計画策定委の会合を開き、３月中旬までに松岡隼人市長に答申する。（吉田紳一）
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