ラクスルとNTTロジスコは3月1日、輸配送業務全体の最適化を実現するための「輸配送計画自動化システム」を共同開発したと発表した。
これは、ラクスルの運営する物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」において、2020年より輸配送業務のデジタル化に共同で取り組み、物流事業のDX推進を目指していたもの。
実証実験下で輸配送計画業務を自動化し、輸配送計画に関わる事務作業の所要時間を75%削減、車両削減および輸送方法見直しによる輸配送コストを25%削減する成果を出すことができた。
NTTロジスコは、DX推進による物流サービス強化の一環として、2020年よりハコベルの配車管理システム「ハコベルコネクト」を全国24の物流拠点のうち中核3拠点で導入し、配車依頼から納品までの情報をWEB上で一元管理することで、配車業務の効率化に取り組んできた。
この実績を踏まえ、両社は更なる物流事業のDX推進を目的として、「輸配送計画自動化システム」の共同開発に取り組んでいる。今回デジタル化に取り組んだ輸配送計画業務は、複数の制約条件がある荷物の出荷データを元に、配車担当者が各人の経験値に依存してチャーター、宅配、路線等のあらゆる輸配送手段に振り分けていく、専門性が高い業務。この業務をシステムに置き換えることで、輸配送業務全体の標準化・最適化の実現を目指す。
2021年1月に実施した実証実験では、輸配送計画に関わる事務作業の所要時間及び輸配送コストを検証した結果、良好な結果を得ることができた。NTTロジスコにおいて長年蓄積された配車業務の知見とハコベルの高度なテクノロジー、双方の強みを活用することで業務の標準化に加え、輸配送の効率化によるコスト削減を可能にしている。
この「輸配送計画自動化システム」の特徴は、「出荷オーダーのデータから輸配送計画を自動的に生成」「積付計算および経路計算により、宅配・路線・チャーターの効率的な使い分けが可能」「荷物特性による制約条件や運送会社との契約条件などをマスタに設定できるため、現場個別の条件に合った実行性の高い輸配送計画の策定が可能」「輸配送計画のノウハウをシステム化することで、実務担当者による配車手配の偏りをなくし、業務の標準化を実現」としている。
今後「輸配送計画自動化システム」は、ラクスルが提供する「ハコベルコネクト」を利用する顧客へ「ハコベルコネクト」のオプションサービスとしての提供を予定している。両社では、物流業界全体でのDX推進を目指し、今後は他社でもこのシステムを利用可能にしていくため、引き続き開発を行っていくとしている。
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