「金利が低い」のはいいことなのか?
「金利0.3%台で利用できると飛びついたら、借入時に100万円以上の費用がかかると聞いてビックリ、あわてて判子を押すのを止めた」 そんな体験談を話してくれる人が少なくない。 住宅ローンにおける金利は、一般商品における「値段」に相当する。どんな商品であれ、安いには安いなりの理由があり、高いには高いなりの理由がある。多少キズの入った果物でも、味が変わらないのならそれでOKという人もいれば、やはり見てくれも大切という人もいるだろう。 住宅ローンだって同じで、金利が低いには低いなりの理由があり、高いには高いなりの理由がある。スーパーの特売品は客寄せのために赤字覚悟の低価格を提示することもあるが、こと金融機関にそうした発想はない。 それを予め理解した上で利用しないと失敗しかねないのだ。 住宅ローンの金利と諸費用の関係を単純化すると、 (1)金利が低いが必要な費用が高くつくローン (2)金利は高いが必要な経費が少なくてすむローン のふたつのタイプがある。 このうち、(1)の金利が低くて必要な費用が高くつくタイプには、ローン取扱い手数料が必要なタイプと、保証料を一括して支払わなければならないタイプがある。このため、厳密にいえば、三つのタイプがあるわけだ。
保証料の支払い方式を確認しておく
例えば、みずほ銀行の例でみると、図表1のようになる。一覧表のグレーの色がついている部分が他のタイプと異なる部分であり、まずはその点をよく理解しておく必要があるわけだ。 ---------- 図表1 みずほ銀行の保証料などの支払い方式の料金体系 ---------- 図表1の三つのタイプのなかで、「保証料を一部前払いする方式」が住宅ローンの基本形といっていいだろう。保証料を前払いするのが特徴で、これまでの住宅ローンの主流であり、金利は店頭などに表示されている金利が適用される。 ちなみに、みずほ銀行の場合、2021年8月の変動金利型の適用金利は0.525%だ。 保証料は、図表2にある通り。元利均等・元金均等という返済方法の違いや、返済期間によって変わってくる。元利均等より元金均等のほうが安く、返済期間が短いほど安い。 ---------- 図表2 保証料の例(借入額1000万円当たり) ---------- 表で示した金額は、1000万円当たりの保証料だから、35年元利均等で、借入額が3000万円なら保証料はその3倍の約62万円、4000万円なら4倍の約82万円、5000万円なら5倍の約103万円になる。最近は物件価格自体が高騰しているから、負担しなければいけない保証料もそれに応じて大きくなっている点は、注意しておくべきだ。
からの記事と詳細 ( 住宅ローン「超低金利」タイプに潜む落とし穴…安いには安いなりのワケがある(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース )
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